2017年2月19日日曜日

平成29年2月のあれこれ、その2 前編

思い立ったら即行動で、再び金沢の休日。天気予報によると雨や曇り、雪でしたが、それも風情があっていいかなと思いまして。一日目。

金沢駅、東口

前回同様、京都駅から金沢駅まで、普通列車で¥4,000。車窓から、曇り、雨、雪の移り変わりを眺めながら、午前11:44着。

これまた前回同様、福井駅で乗り換えたのですが、例のベンチの恐竜がいなかった。博物館にお帰りになったのかな。













もてなしドーム内側


「また来たで~」とワクワク。昼食は自宅から持参して、車内で済ませました。急に金沢行きを決めたから、おかずがたくさん残ってたんです。















今回の宿、玄関

Good Neighborshttp://goodneighbors.co/ja/ 

前回泊まったとこは、月曜日が休みなので、駅近のグッドネイバーズホステルにしました。去年の時点でココも良さげだったので。宿代は先払いで、たぶんオフシーズン価格、ドーミトリー三泊で¥6,555。

午後3時チェックインですが、朝9時からスタッフがおられるので、荷物は預かってもらえます。とりあえず、お茶してから近江町市場で買い出しするか。







お茶の時間



コラボンhttp://www.collabon.com/ 076-265-6273 火木休

一年振り、また来てしまいました。二三三珈琲のいいなぎブレンド(中煎り)、たぶん¥430。アテはハグミトンワークスのクッキー、値段は忘れました、スイマセン。

いや~、実に落ち着く。ココも時間の流れがゆっくりしていると感じます。今日はだんごちゃんは、スヤスヤおやすみ。

 さて、朝御飯の食材はもちろん近江町市場で調達です。ホウレン草とタマネギ、大好きなハタハタ(12匹くらいで、¥200、安っ)で塩煮にします。これ簡単ですけど、魚の持ち味が分かりやすい調理法だそうです。
 宿に帰ってから、内臓を出して水洗い、それから塩を振って一晩置こうと思いました。しかし、包丁が全く切れない。「砥石あるんだったら、研ぎましょうか?」と申し出ましたが、さすがにそれは無かったので、次回はマイ包丁持参を検討せねば。まっ、つぼ抜きという手もありましたが、水洗いと塩だけしてそのまま調理してしまいました。ついでにお米も持参した分を先に炊いておく。明日の朝食はこれらを温めるだけ。
 宿のスタッフ、「朝食の仕込み(と調理)を前日の内にする人、初めてですよ」それでは、晩御飯を食べに出発。

晩御飯の時間

人情酒場 いなさ 076-223-5047 水、第1・4木休

グッドネイバーズのお勧め、一軒目。ある店に「ジビエ食べたいと思って電話したけど断られた」とスタッフに言ったら、近所のココを教えてもらいました。

食べた順でもありますが、左上から時計回りに、カブとカワハギの新生姜和え、¥600。前菜のつもりで選択。糠漬けのカブ、新ショウガの香りが淡泊なカワハギの身と調和して、滑り出しは上々です。

ここからイノシシ祭りです。イノシシの活用に力を入れている羽咋市の処理施設まで仕入れに行っているそうです。右上から、カンパーニュ2切れ付きのリエット、¥600。濃厚ではとの予想に反して、味付けは控え目です。肉の繊維を感じつつ、猪の味ってこんなんか~と楽しむ。

ソーセージ、¥1,200。これは旨みと脂がジュワっ。ミンチにされた肉の粒が大きくて歯応えがしっかりある。噛んでいて気持ちイイ。

スペアリブのロースト、¥1500。脂は豚肉よりもサラっとしていて胃がもたれません。味はあっさり目だったので、軽く付け焼きにしても良かったかも。骨についている部分の肉は、ジャーキーみたいな食感です。付け合わせの菜の花は、猪の脂で炒めてパリパリになって、「これいいですね~」 思わぬ発見。

揚げ物、ご飯物

他のお客さんが注文されたので、乗っかりました。大粒?のフキノトウの天ぷら、¥? 香りが濃縮されると苦みになるのか、それとも逆?。鋭利な春の息吹。今朝、摘みに行って来たそうです。

〆は、肉そぼろちまき、¥400。ストーブの上に載せた蒸籠で蒸して、暖房も兼ねて一石二鳥。蓮の葉?で包まれて、ほのかにイイ香りと肉のコク。

飲み物は、少な目でグラスワイン、¥?。ラ・グランド・コリーヌのル・カノン。フランスで日本人が作っているビオワインだそうです。照明を落とした店内のせいか、純米酒のような色合いです。この味わいを表現する語彙を持ち合わせていないのが残念ですが、何となく柔らかく感じます。日本酒もありますが、店主がワイン好きのためビオで色々取り揃えています。

それぞれの値段は黒板の表記の通りですが、調節してくれているようなので、もう少し量の多い皿があるかもしれません。食材の事やお勧めの店、器や街の事を話して、随分と長居してしまいました。

ところで、このお店のジャンルは何でしょう?居酒屋、小料理屋、割烹。どれもシックリこないけど、本当にイイ店です。実直な料理人に出会えて幸せ感じてます。


宿の共用スペースにて

宿に帰ってくると、いなさを紹介してくれたスタッフが「随分遅かったんですね」 わたくし「(いなさの店主は、人見知りな所があるとおっしゃってましたけど)めっちゃ話してくれましたよ」 スタッフ「えっ、本当ですか~(意外)」

さて、宿の一階は受付、共有スペース、台所などがあります。で、テーブルの上の気になるこの箱。「サービスの梅酒とお菓子の元手になる寄付をお願い致します。」

魚の骨の上に硬貨を置いたら、実際にどうなるか?最終日にやってみたので乞うご期待。














金沢の休日、二日目。目覚めスッキリ。宿のマットレスは上質なものだったので、持参したモンベルのそれは使いませんでした。

街角の風景、その1

朝の散歩。鞍月用水のほとり。金沢をブラブラしていると、この様な空間をあちこちで見かけます。ベンチがあるわけではないので、通り過ぎるだけなんですけど、「何かええなぁ」と思います。

心が豊かになるための隙間。

宿に帰ってから知ったのですが、この近所にサングラスカフェなるものがあります。行きたかったのですが、店休日と重なったりで残念ながら...。去年見つけたショコラティエもですが。










街角の風景、その2

長町武家屋敷跡。あえて誰もいない時を見計らって撮影してますが、歩いている人は少ないです。実際、寒いですし。

寒くない時期の、夜のそぞろ歩きも良さそうです。電灯が見当たらないので暗いかな。












街角の風景、その3


美しい風景の条件は、人がいないこと。自己中心的な言い方ではありますが。

だいぶ前ですが、紅葉で有名な京都の鷹峯の光悦寺に両親を連れて行ったときのことです。一人だけ冷めた感じで、「まっ、確かにきれいやな」ぐらいの印象でした。
 さぁ、帰ろうと参道を歩いていた時、ふと後ろを振り返ると、誰もいませんでした。ん?見回すと参道に覆いかぶさる様に拡がる紅葉。足元にも黄や赤の葉が敷き詰められています。その刹那に紅葉に包まれた気がしたかと思うと、時間が止まりました。その時、背筋にゾクゾクと衝撃が走ったことが忘れられません。
 美しさに感嘆するとは、こーゆー事かと知りました。







尾上神社

実は、実家に帰っていた時に、金沢についてのテレビ番組を見ました。その中で、タレントさんがこの神社に訪れていて、気になっていました。

最上階の色ガラス、全体的には中国風の神門が珍しい。てっぺんの避雷針は現存する中では最古のものだと、番組で宮司さんが言っていました。

この番組のおかげで、「うわっ、金沢にめっちゃ行きたなってきた。」










休憩

blanket cafehttps://www.facebook.com/blanketcafe/ 076-261-3322 月休

感覚的に尾上神社のすぐ隣、店の前を通ると焙煎の良い香り。外観からして良さげで、気になりまりました。でも、もうすぐ昼御飯ですし、そのあと去年行った喫茶店に向かわないと。
 後ろ髪を引かれながら素通りしました。しかし、雪が降ってきて、寒さに耐えかねて後戻り。ストーブ横の席でひと休み。

モカ・イリガチェフG1・ザ・セレモニー・ナチュラル(浅煎り)、¥450。ちょっとつまみたくなる感じが絶妙、カラメルココナッツのビスコッティー、¥80。

飲んだのと同じ豆を持ち帰り、100gで¥700。今までで一番飲みやすい浅煎り。ハーブティのように花の香りが分かりやすい。お店ではこの豆だけ、82℃で淹れているとの事。その他は、83℃だそうです。








昼食

美味しい本屋さん OH LIFEhttps://www.facebook.com/ohlife/ 076-213-5678 不定休

グッドネイバーズのお勧め、二軒目。「いなさ」の店主も強く推薦してましたので、楽しみにしてました。サヴィに載ってたカフェ絡みで名前だけは知ってました。

メニュー曰く、「最新のピザトーストがここに!」、ピザトースト、¥570。確かに軽さと素材の一体感がスゴイ。サックリ焼いてあるので、パンも好印象です。パンはハード系のわたくしですが、最終日にパン一斤を買いに来ようかな。

「じっくり炒めた玉葱のビーフストックスープ」、ブラウンポタージュ、¥480。これにチーズを入れたら、オニオングラタンスープ?ピザトーストもそうですが、レストラン級の味です。梅ジュース、¥480。セットメニュー割りで-¥300、合計¥1,230。


ホントの雪国

湯涌温泉 白鷺の湯、一般¥380。金沢市の中心、近江町市場からバスで片道、¥600。泉質の類は分かりませんが、とにかく身体の芯から温まりました。

市内からさほど離れていませんが、標高が少し高いためか完全に雪景色です。ある意味、期待通りの金沢です。

ふと目に留まって購入したのは、柚子乙女というサイダー、¥220。柚子の香りが鮮烈で、甘さはくどくない。お手軽ですけど、良くできてます。一応申し上げておくと、萌えキャラ目当てではありません。

お土産




















保湿クリーム

ニールズヤードレメディーズ金沢フォーラス店

慌てて出発したために、保湿クリームを忘れました。温泉から帰ってくると、頬っぺたがヒリヒリしてきたので、何か買う事に決めました。

フランキンセンス ナリシングクリーム、¥5,500+税。薄く伸びて、自然に落ち着きます。期待通りにヒリヒリも収まりました。名前しか知らないブランドでしたが、これも良いものです。

店員さん曰く、「京都BALのお店にも行ってみてください。」と割引クーポンをくれました。









ところで、この日の晩ご飯はドボン。前回金沢に来た時に気になってたトコでしたが。こんなことなら、「いなさ」にもう一回行ったほうが良かったよ。仕方なしに「めいてつエムザ」の地下食料品売り場で、焼き菓子を買って埋め合わせ。


後編に続く。