2018年4月29日日曜日

平成30年4月のあれこれ、その2

 今月下旬、立て続けに遭遇した魅力的なネタの数々。流してしまうには惜しいと思いまして。

パフェ

お菓子とお茶のお店 dolce pandahttps://www.instagram.com/dolce_panda_kyoto/?hl=ja 075-468-9590 不定休

 今回で二回目ですが、狐菴の店主からの紹介です。近頃は人気のあまり半ば予約制になっています。

 通常は平面に展開するデザート盛り合わせが積層型になった感もある、苺とピスタチオのチーズタルトパフェ。単品だと、たぶん¥950。
 とりあえず、はみ出たタルトは直接パクつくか、手で取っていただきましょう。ピスタチオの濃厚さとイチゴの酸味の対比を楽しみましょう。あとの塩メレンゲ、苺のシュー、ピスタチオのパンナコッタなどは、店主のお勧めどおり全部混ぜるか、ひとつひとつ味わうのかはご自由に。

 この日はいい天気で汗をかいたので、飲み物はレモンソーダ。甘くしたい時は添えられた蜂蜜をどうぞ。パフェと飲み物のセットなら、¥1,400くらいだったような。

 もちろん他にも食べたけど、今後の特集で記載するからここではヒミツ。狐菴もそうだけど、店主の人を惹きつけるチカラが尋常ではない。






レーシングブーツ

アールエスタイチ京都店 075-623-1417 水休

 イタリアのバイク用品ブランドSPIDIのレーシングブーツ、XPDのXP3‐S、¥35,640。ですが、ポイントや割引券、カード会社のクーポンをフル活用して、¥27,858で購入。

 XPDは今回で三足目です。前回は気分を変えてアルパインスターズのSMXでした。設計思想の違いからでしょうが、アルパインスターズは剛性を重視したつくりでした。走るぶんには安心感があって良いのですが、ツーリング先で歩くときには困難を感じたものです。ですから、サーキットや峠道に行く可能性が極めて低い今、柔軟性があるXPDに回帰です。
 それに赤⇨青⇨白と来て、ブーツの定番色の真っ黒というのが今回初めてなんです。ま、単なる気分転換です、汚れも目立ちませんしね。




プリン

パティスリーエス 075-361-5521 水木休

 前回の4月初旬の来店時、お店の方曰く、「えらい久しぶりですね」 わたくし、「はい、サロンの方に行ってたもので」 お店の方、「やっぱり」

 ボネ、¥? アマレットが激効きしたチョコとエスプレッソのプリン。艶やかな舌触りは優雅ですが、甘いながらも鋭利な香気が鼻腔から目の間に突き刺さる。子供のおやつ感ゼロ。
 単なる大人のそれではなく、キングダムの桓騎のような危険な魅力を持った大人のプリンです。または、空条承太郎みたいに知性を伴った不良のプリン。合法的にハイになる?酒香菓子愛好家が推薦。
 このお菓子に合わせる曲は、モトリークルーの「Live Wire」か「Dr.Feelgood」で決まり。

 撮影忘れの、シブースト・パンプルムース・ロマラン、¥680+税。夏を予感させるようなグレープフルーツとライムの酸味。古典から近未来に跳躍です。

 もう一品、これを目当てに来たんですが、今後の特集で記載するのでまたもやヒミツ。


ここからは大阪のほぼ新ネタです。

イベント参加
六花‐Licca‐https://twitter.com/cafe_licca

 狐菴に初めて行った時、ロールケーキと鯖寿司を持ってきてくれたのは、こちらの店主です。といっても実店舗はこれからなので、Cafe de ランスというイベントスペースでの一日スイーツカフェ店主なんです。

 一番乗りでした。飲み物は酵素ドリンク、¥?蜂蜜による甘さかと思ったのですが、酵素の作用だそうです。

 左上から、牛タンと海老の...料理の名前ありましたっけ?要は牛タンと海老のスープ仕立てです、¥1,000。アメリケーヌのコクもいいけど、清澄なるタンと海老のスープが秀逸です。そー言えば牛タンを塊で食べたの初めてです。意外にキメ細かい歯触り、ホルモンを思わせる風味にそれより明確な旨みがある。ホルモンと肉を足して二で割った感じ?海老も食べ応えのあるイイものです。
 限定4食だそうです。でしょうね、この値段は安すぎるイベント価格なのです。ごっつあんです。

 右上は敢えて残したスープでチーズリゾットです。+¥500。米の輪郭が立っていて、リゾットってこーゆーのですよね。ヴェネチアで食べたそれの方がおじやみたいだった。

 「ゲテモノ感があるんですけど…」、お客さんを驚かそうとの意図で、ゴルゴンゾーラのプリン、カシスのグラニテ添え、¥500?コーヒー、¥300?と共に。わたくし、「いや、綺麗にまとまってますよ」 グラニテを合わせるとブルーチーズが穏やかになって、キラキラ感が加わる。今後はスイーツに力を入れていくとのことで、期待させますね~。合計、¥2,300。

思わぬ出会い

 あっ、そー言えば行きたいトコあった。というわけで、Cafe de ランスから散歩がてら北上。

「へぇ~、モンベル本社ってここにあるんや。」画像は本社ビルの向かいにある、モンベル本社ANNEX店のモノです。たぶん、全ての商品が揃う旗艦店なんでしょうが、時間の都合で店内探検はまたの機会にします。

 後述のお店に行く途中で、「ヌートリアがおる!」と思いましたが、カピパラでした。隣にはアルパカが飼われていました。施設の玄関先なんですが、ここ何の学校なんでしょうか。

 色々な意味で、大阪はスゴイな。

本日の甘いもん、その2

餅匠しづく新町店 06-6536-0805 無休

 狐菴の店主のお勧めです。自分の店でもこちらのお菓子を使いたいくらい、と並々ならぬ惚れ込みようだったので興味を持ちました。

 確か岡山の黒豆あん、麻炭を練り込んだ求肥。黒餅、¥320+税?てっぺんの赤いのはクコの実かな?
 砂糖の使用量を控えているのではと想像するのですが、豆の風味がふくよかで、たゆたうように広がる。和菓子で余韻を感じたのは初めてです。キレとコクの調和の、抹茶、¥850+税?実家のお土産で、新町しぐれ、¥600+税。

 さて、いつものように店内をキョロキョロ見回して、他のお客さんの注文したものをコッソリ観察。そこで思ったのは、たぶん選んだお菓子や飲み物によって、相応しい茶器や器を選んでおられる。懐紙の折り方が独特。お手洗いの手前で屈まなければならないのは、茶室の躙り口をモチーフにしている、など。

 「ここスゲーな、お菓子も空間も」、美意識が透徹しています。お菓子に関しては実際に味わってからホームページを見れば分かります。コンクリート打ちっぱなしの店内は美術品を扱うギャラリーみたいです。いつもの茶房は古典のしつらえなので、そことは正反対の現代的な造作です。でも、居心地の良さは共通している。

自分用お土産

ルルット 06-6136-7277 月火休

 餅匠しづく新町店からさらに北上です。いつものトコです。

 画像左から、バナナブレッド、¥180。見た目は完全に焼き菓子ですが、名前のせいもあってか味わいはパンとお菓子の中間です。生地にパンのようなフカフカ感があるんです。「じゃ、菓子パンやん」、と言われるとそうとも言い切れないんですよ。
 前回に購入して以来のお気に入り、ミエルゴルゴンゾーラ、¥270。以前、チーズにハチミツを合わせる事に違和感があると申し上げたかと思いますが、ここでは不自然さはありません。和食には甘味をつけて成立する料理がありますが、それと似た雰囲気を感じます。個人的にこれは菓子パンではない。いつもの食事パン、ルルット1/4、¥337。

 最後に一杯は、プント・エ・リネア。アマレットでコレット、¥200。美味しくて安くて笑ってしまう。

 さて、この近くの気になる店に、なかなか行けていない。既に人気があるようですが、「仔馬がお腹減った」みたいな店名のトコです。それと、イートインができるようになったショコラティエ。ま、次かな。

手土産

亀廣永 075-221-5965 日祝休

 おまけです。わたくしにとって、手土産といえば頼りになる、したたり、¥1,100。

 六花の店主の彼に、お相伴のお礼とイベントの激励として持参しました。ゆったりとした時間の結晶のような見目麗しく、美味しいのは当然のこと、日持ちもする。冷やしていただくのが望ましい。

 二本買ったうち一本はもちろん自分用。京都の夏の代表的なお菓子ですが、春に味わうと印象がまた違う。甘さが記憶にあった程度よりも控え目で、歯触りもサクっというよりプルンってな感じでした。通年販売のお菓子なのですが、もしかすると時期によって材料の配合が変わっているのかもしれません。

 何か香りを足しても面白いかなと思ったので、刻んだ木の芽をまぶしてみました。結果は...無くてもイイかな。ミントなら合うかも、次回やってみよかな。

2018年4月20日金曜日

平成30年4月のあれこれ

 Google+にて、「何とかならんかな」とぼやいておりましたが、何とかなりました。睡眠不足を乗り越えて、さらに山と琵琶湖を横切って守山市に到達。

ピアノホール
STIMMER SAAL(スティマーザール)

 ピアノ調律師による、ピアノを弾くこと、聞くことを追求する場所。そんな稀有な空間で開催されているのは陶芸家の個展です。信楽のトラサルが手掛けているのですが、店舗同様さすがの空間づくり、磁器のための舞台です。

トラサルhttps://www.instagram.com/torasaru_official/ 0748ー83-1186 水休

 濱中史郎 展「THE ALTER」4月7日~15日

 月明りを思わせる照明の中に浮かび上がる作品群。BGMとしてのバッハのシャコンヌと共鳴する冴え冴えとした磁器の佇まい。
 コーヒーにポツリと落ちたミルクみたいに白い作品が数点並んでいます。でも、多くは金属的な風合いや錆が意匠として定着したような風合いです。錆は寂びになる。教養が無いので何となくですが、そんなふうに伝統的な美意識をも内包してると思える。

 皿、花器、カップ、茶器、骨壺!?など、これだけの数が並ぶと壮観です。いつか大人買いしてみたいなぁ。

器の使用例

 で、購入したモノは、リム?皿・レオパード、¥9,000×2+税。鋭利な形状に寂びた風情。あと二、三枚欲しかったんだけど。
 勇猛な騎馬民族の王、もしくはドラキュラ伯爵がワインでも飲みそうな、ステムグラス、¥9,000+税。幾ばくかの狂気を秘めた気品を漂わせる。

お菓子工房SAMPO 075-241-3673 不定休

 上から右回りで、ミルリトン・ド・ルーアン。リンツァートルテ。ファーブルトン。合計、¥830。色々なお菓子をちょこちょこつまみたい時には、このお店が最良の選択です。大好きなパン屋とはまた違う趣きで、小麦粉とバターの香りを楽しむ。

 菓子皿として購入したわけではありませんが、焼き菓子を乗っけてみる。見た感じは悪くない。この形状ですから、ヨーロッパの伝統菓子にも呼応します。


焼き菓子工房コレットhttps://twitter.com/colettekyoto 

 グリーンアイズのカレンダーにコレット移転のお知らせがありました。直接うかがったところ、下鴨での営業は4/16まで。千本寺之内東入ルの新店舗で5/10頃には再開されるとのこと。喫茶も継続されるそうで何よりです。バイクも駐輪できたらうれしいな。

 金柑とクルミ、栗のタルト、¥550?栗はどこにあるのかな?と思ったら、内部でこしあんみたいなペースト状となって薄く層になっていました。あるのとないのでは大違いの隠し味かな?名称からするとこっくりした味わいを想像しますが、軽やかさは失われません。

 グラニースミスのタルト、¥540?リンゴの果汁が生地に浸透して得も言われぬ味わいが現出しています。甘酸っぱいという表現では物足りない。
 火を扱う技術と感性で素材を変化させて、そのままを超えて創造に至る。あ~これって陶磁器にもあてはまる。合計、¥1,090。

 器の円形にタルトの三角形が映えます。簡潔な形状の重なりが幾何学的でもあり美しい。

アラカルト
蔓ききょう 077-545-7837 不定休

 せっかく琵琶湖の東側まで来たんだから、特別なトコで夕食にしよ。それなら選択肢は唯一にして最良のトコ。守山市から南下して瀬田川のほとり、瀬田の唐橋たもとへ。

 現在、夜はアラカルトのみになっているようです。左上から、野菜盛りが定番なんですかね、突出し、¥500?+税。
 画像からは見切れていますが、白ワインの葡萄ジュース、¥600+税。口にした刹那、貴腐ワインに似たハチミツ感が漂い、濃縮された葡萄の甘み。故に飲み物として美味しいけど、料理には合わせにくい。

 前菜として、熊本直送の馬刺し、¥2,000+税。基本的に馬肉はあっさりしたものなんですかね。しかし、短冊状の白いやつは脂身ですが、これと肉を合わせると急に風味が増してくるから不思議です。

 数年来、琵琶湖のうなぎ漁師にお願いしていたナマズがやっと本日届いたそうです。わたくし、ツイてるなぁ。主菜として炭火焼きの、琵琶湖産ナマズ、¥3,500+税。
 未体験の食材ですから、「どんな味なんやろ?」 噛み締めた瞬間は、脂がのっていたのでウナギを連想しました。そこから食べ進めると上質な白身魚のごとし。アマダイやノドグロの旨みがジュワっと溢れるものとするならば、ナマズのそれは霧のように口中に満ちる。それに肉厚の身には泥臭さなど皆無です。ナマズの姿からの想像を裏切る、味覚的な眉目秀麗。合わせるのは塩やワサビ醤油もいいけれど、花山椒が煌びやかさを添えます。

 ちょっとグロいかなと思って掲載しませんでしたが、捌かれた後のナマズの姿をど~しても見たい方はGoogle+https://plus.google.com/u/0/か女将さんのブログでご覧ください。漁師さん曰く、(アラからは)イイ出汁が出るそうです。ナマズの子(卵)も美味しいそうです。

 シメは淡海地鶏茶漬け、¥1,000+税。鶏白湯のようなトロトロではなく、味に透明感のある鶏出汁がご馳走感ありつつお腹に優しい。琵琶湖の鮎、ワカサギなどの話をうかがって、「ホント滋賀って食材が豊かですね」合計、¥8,208。

ブルーチーズ

フロマージュ・ドゥ・ミテス 075-708-2270 月休・火不定休

 前回食べてみて気に入ったので再び、モンスのブルーデコース。青かびのピリピリとした刺激は僅かで、その代りに旨みの分厚いこと。だから、パンに塗るのは少量でイイんです。美味しくて経済的。

 塩気のあるハード系をお願いしたら、イタリアのブラ・ドゥーロ・ストラウェッキオ。画像は省略、後述の調理例をご覧ください。 

 どちらもだいたい100gで合計、¥2,306。ちなみに、この器も濱中史郎です。高台に高さがあるので、うやうやしくチーズを捧げ持っているように見える。







器の使用例、その2

 調理例。ロジャヴェルデの水菜と甘いプチトマト。ファーマーズの西洋ニンジンをラぺにしたもの。いずれも無農薬有機栽培。

 フラミンゴの塩、ホワイトペッパー、クミン風味のオリーブオイルで和えて、最後にブラ・ドゥーロ・ストラウェッキオを削りかける。

 正直言って野菜と調味料で味は完成していますが、より豪華にしたい場合に使用です。チーズの風味はしっかりあるのに野菜を邪魔しないのが使いやすくもある。これくらいの量だと塩気は気にならない。

 器と料理の相性、見た目的にはまぁまぁかな。