思い立ったら即行動、金沢へ行こう。予備知識は、ほぼ無し。敢えてネットで調べたのは宿だけ。前日に予約を入れて、早朝から出発。
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誰? |
金沢の休日、一日目。
JR京都駅から、普通列車で金沢駅まで、片道¥4,000。乗り換えのため、福井駅で列車を待っていた時に、隣に座っていたこの方。
なかなかファンキーです。この目つき、瞳孔が開きっぱなし。
恐竜博物館に興味が涌いてきた。今度ツーリングで行ってみよかな。
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兼六園口(東口) |
午前11:41に到着。金沢駅の東側。手前の木造建築物は「鼓門」、その後ろは「もてなしドーム」と呼ばれているそうです。
ツーリストインフォメーションで地図をもらって、とりあえず近江町市場に向かう。宿もそちら方面ですので。
昼御飯はどこにしようかな。情報無しで歩き回った結果、趣きのある店構えに惹かれて決めましたが、こんなモンなのかなぁ~。汁物と握り寿司12カンと巻物一つ、¥3,240。おなか一杯には、なったけど。
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コーヒーとおやつ |
Collabon 076-265-6273 火・木休
以前から知っていた数少ない金沢情報のひとつ。絶対行くと決めていた、雑貨と喫茶のコラボン。チェックインは午後3時からなので、ここでゆっくり。「京都の人が、なんでこの店知ってるの?」、店主の方と常連さんと楽しく会話。
二三味珈琲の深煎りブレンド、¥430。アイタルガボンと違ってペーパードリップですが、やはり美味し。コクがあるのに軽い。それにしても、二三味珈琲の豆(200g?)を買いに来る地元の人が多い。
HUG MITTEN WORKSの、ベイクショコラクッキー、¥350。サクサクでお茶請けにピッタリ。
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だんごちゃん |
コラボンの看板犬、だんごちゃん。老犬との事で、大抵は猫のようにストーブの側で丸まっています。しかし、お客さんが来るとキチンとお出迎えする、賢い子です。
金沢での初日と最終日に訪れましたが、いずれもシッポをフリフリ、お出迎え。気が向くと、こちらに寄ってきます。
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ゲストハウス白 |
ゲストハウス白
http://guesthouse-shiro.com/ 070-5062-0030 月休
お宿はココ、シブイでしょ。ど~せ泊まるなら、久しぶりにドーミトリーにするか。外国人のお客さんと会話もできるし。ってことでココに決めた理由は、ホームページから感じられる美意識に惹かれたから。内部も外観から想像される通りの落ち着きです。裸電球の温かい灯が、谷崎潤一郎の陰翳礼讃を思わせます。ご夫婦とアルバイトの彼で運営されていて、色々と金沢情報が得られました。
ドーミトリー、一泊¥3,500。キッチン、調味料の充実度も想像以上、よって自炊を頑張り過ぎました。
二泊しましたが、ドーミトリーはわたくしだけだったので、実質的に一人部屋。他の部屋に宿泊していたのも日本人でしたので、英会話の必要も無し。まぁ、オフシーズンだし仕方なし。
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犀川、桜橋の上から |
コラボンで扱いのあるパン屋への途中。宿からかなりの距離を歩きました。画像にはありませんが、まだ雪が残っています。
何となく鴨川に似てるなぁ。しかし、山並みの雪景色が京都と違う。
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金沢21世紀美術館 |
金沢21世紀美術館 076-220-2800 交流ゾーン、無休。
ここも必ず訪れると決めていました。ちょっと下見で寄ったつもりが、夢中になってしまいました。
無料の交流ゾーンだけでしたが、複数の画面で構成する映像作品や屋外体験型の作品に大満足。
展覧会ゾーンは明日のお楽しみ。
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お買い物あれこれ |
晩御飯として、近江町市場で購入した干物、各¥1,500。随分と高価なモノを買ってしまった。塩はかなり控えてあって、魚の味そのものを堪能。地物の魚で製法にもコダワリがあるようです。
寺町大丸堂の、カンパーニュ、¥360。外側が香ばしい。
北陸三県の良いものが揃う、[g]ift
http://www.gift-hokuriku.jp/で購入。21世紀美術館の近所です。左から、魚醬の一種、いしり(¥600)。銭湯あがりにピッタリ、グビグビ飲み干した、塩サイダー(¥210)。「酢のもの、素のまま、そのまんま」を標榜する、金沢ピクルス(ミックス、¥650)。野菜の味を邪魔しない漬け液が秀逸。滞在中に完食。
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鞍月用水 |
金沢の休日、二日目。
川のある風景は絵になる。正面に見える建物が、朝食のために行くお店です。
ちなみに、モーニングというものをこれまで食べたことはありません。お金を出してまでの代物とは思えなかったからです。特に喫茶店のそれは。
しかし、前日は自炊ということもあり、宿の御主人のお勧めもあり、朝から外食したくなりました。
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モーニングセット |
ブラッスリーカフェ ひらみぱん
http://www.hiramipan.com/ 076-221-7831 月休
モーニングセット(飲み物付き)、¥1,200。スープ付き、+¥400。モッチリよりふんわりの、ファーブルトン、+¥150。
この日のスープは、かぶのポタージュ。朝食に最適の味わい、温かいせせらぎ。
7種類くらいだったかな、その中から選択したのはキッシュ。具はジャガイモ。これまたカドの無い、ほんわか味。飲み物は、コーヒーを選択。カップを持ち上げた時、ちょっとした幸せを感じる仕掛けがあります。それは何か、秘密です。実際に体験してください。
この店が気に入ってしまったので、最終日の朝に、列車の中での夕食用としてクロックムッシュとベーグルを買いました。わたくしの顔を覚えておられたので、「今日で京都に帰るので、最後に買いに来ました」と言うと、店主の方も喜んでくれました。お互いハッピーで、こーゆーのが良い旅の思い出になります。
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茶室 |
今日は、あさイチから21世紀美術館を攻めていくぞ。展覧会ゾーン(¥1,000)は、月休。
今回の展覧会、その1。「井上有一 生誕百年記念」 書家なのかと思いましたが、現代美術としても評価されているそうです。個人的には、同じ文字を繰り返している作品を見ると、書という美術の楽しみ方が少し分かった気がします。
その2。 「Ghost in the cell:細胞の中の幽霊」 細胞?の拍動、騒音のような律動、生命の色彩、渦巻きを形成する螺旋。体感しているうちに、自分の内面に沈潜する。この題名から察するに、功殻機動隊に触発されたのかな?
やはり美術館は開館すぐに訪れて、作品を独り占めするように鑑賞するのが望ましい。昼頃には団体客も来るので、作品によっては集中するのが難しくなる。
画像は21世紀美術館敷地内の、松濤庵、山宇亭・腰掛待合。今回初めて茶室というものを、まじまじと拝見しました。
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クロワッサン、クールショコラフレーズ |
石川県立美術館 076-231-7580 不定休
「工芸にみる石川の巨匠」、一般¥800。陶磁器目当てで訪れましたが、ほとんど記憶がありません。やっぱり、美術館のはしごはキツイ。あるのは食欲だけ。よって、以下の通り。
LE MUSEE DE H knazawa 076-204-6100 無休
モーニングでおなか一杯になったので、昼食兼甘いもん。美術館に併設された、食事もできるパティスリー。某有名パティシエのお店。クロワッサン、¥243。クールショコラフレーズ、¥540。ショコラショー、¥486。嬉しい事に平日のみ、美術館の鑑賞券を提示して、飲み物−¥200。
バターが香る、繊細なクロワッサン。肌理の細かいチョコムース。イケイケな味を想像していましたが、優美さ、穏やかさを感じます。手前の焼き菓子は新製品?の味見のおまけ。また、洗練された店員の応対が印象に残ります。
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金沢城公園の西側 |
美術館の二軒はしごで燃え尽きて、兼六園、金沢城公園に行く気力はありませんでした。
無意識に脳がフル回転しているのでしょうか。旅の疲れもあってか、既に県立美術館のソファで、数十分?一時間?、眠りに落ちていました。
さて、宿に帰る前に、気になるトコに寄りましょう。
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エチオピア・シダモ、プリン |
東出珈琲店 076-232-3399 日休
到着初日、宿に向かう途中で、自家焙煎珈琲店を見つけました。内側も外側も、まさに古き良き喫茶店。口に入れた瞬間に甘みを感じた、深煎りのエチオピア・シダモ。トロトロ舌触りの、プリン、合計¥800?。
カウンターに通されて、ペーパードリップされている様子を観察。お湯(82℃)を三回程に分けて注いでいます。粉が膨らんで、すり鉢状になった壁を壊さないように、そして、その高さを超えないように注ぐのがコツと教わりました。自宅に帰ったらやってみます。
ところで、ちょうどこの時、テーブル席では女性モデルとコーヒーの写真撮影が行われています。後で聞くと、小学館の雑誌の金沢特集だそうです。来月あたりに掲載されるのかな。ちなみに、この写真家と編集者の方は、今朝、ひらみぱんでパンと飲み物をテイクアウトされていました。
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珈琲豆、ペットボトルキャップ、マドラー |
この日に購入したモノ。東出珈琲店のエチオピア・シダモ(200g)、¥1,100?。ドリップの授業料も兼ねて。注文の合間にコツコツと、焙煎前と後の欠点豆を取り除いてる。そのおかげか、深煎りでも後口の良さ、軽さがある。
21世紀美術館のショップで購入した、ペットボトルキャップ、¥1,000+税。キャンディーマドラー、¥500+税。気が大きくなって、あれこれ買ってしまいます。
さて、今晩も自炊。食材も残ってるし、膨満感もあるし、外食は控える事にしました。今日は甘いもん食べ過ぎ。
こちらに来てから知ったのですが、金沢っておでんの街だそうです。今晩も寒いし、この街特有のおでんの具材もあるし、本当は食べたかったのですが。今はオフシーズンですけど、食べること重視なら、この季節がベストでしょう。地元の人は、みんなそう言っています。
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ハードビスケット |
金沢の休日、三日目。
食材を使い切るため、朝食は自炊。
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あさイチで、「ひらみぱん」にて、夕食用のパンを購入。独特の構造のクロックムッシュが絶品。昨日の写真家と編集者が、今度はココで朝食中のようでした。
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宿に帰る途中、「東出珈琲店」にて一服。市場の関係者らしき、おっちゃんとおばちゃんに混ざって、中煎りのエルサルバドル・パカマラを堪能。酸味が柔らかい。「観光で来られてるんですよね?」、「今度、いつ来られるか分かりませんが、金沢に来た時には、また伺います。」
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10:30にチェックアウトして、近江町市場の雑穀店「たなつや」で買い物。そこから駅に向かう途中の「コラボン」で、ホットジンジャーを注文して身体を温めて、買い物とおしゃべり。
この画像のビスケット、コラボンの飲み物やひらみパンのコーヒーに付いてきます。金沢のお菓子メーカーのホッカ(北陸製菓株式会社)の頒布品だそうです。カワイイ、美味しい、気に入った方は、袋入り、瓶入りをどうぞ。
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じろ飴 |
たなつや
http://tanatsuya.amsstudio.jp/ 076-255-1211 無休
有機栽培農家、金澤大地の商品の販売店。自炊する人にとっては、気になるモノがいっぱい。
原材料は米と大麦だけ、じろ飴(270g)、¥1,080。冷やし飴を思い出させる、懐かしい独特の香りと味。後味が驚異的にスッキリ。料理に使えば、食材の持ち味を邪魔しないのでは。キャンディーマドラーですくって、そのまま舐めるのも良し。
母親へのお土産、じろあめジンジャーシロップ(プレーン)、¥1,377。大さじ3杯をお湯150ccで割って、実家で一緒に味見。これはまさに冷やし飴。さっぱりとした甘さに、ほどほどの生姜の刺激が追いかけてくる。
右端は、ギフトで購入した、ヤマト醤油味噌のいしり。イカを丸ごと使用した魚醬。旨みたっぷりで、根菜の煮物に最適だそうです。店員さん曰く、イカと大根の煮物が大好きだそうな。
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ちょこっトレー、レンコン |
最後に、コラボンで買ったもの。
これずっと欲しかった、ちょこっとトレー(¥1,620)×2。カップを置く場所の真ん中の絵は、だんごちゃんかな?使い方は、一日目の画像を参照して下さい。
加賀野菜とおっしゃていたような、レンコン×2、¥980くらいだったかな。すって丸めて蒸し物にしたり、すり流しにすれば美味しくて、大人気だそうです。ちょうど農家の方が納品に来られたので、極太品を即買い。帰宅してから、試しに薄切りにして炒めて、軽く塩と醤油で味付け。うっまぁ~、加賀野菜おそるべし。
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鮨 歴々 |
鮨 歴々 百番街店 075-254-5539 無休
京都行の列車に乗る前の、最後の昼食。昼の握り寿司の松、¥3800+税。握り12カン、のどぐろ巻き、汁物。カウンター席の場合、一カンずつの提供につき、撮影しておりません。
駅ヨコの土産物店・飲食店が集まる施設の中の一店舗。場所的にも時間的にも、ココ以外に選択肢はなかったのですが、最後に美味しいお寿司に出会えてホッとしました。ネタそのものの味とシャリの調和に納得。金沢の名店の支店らしいのですが、この値段なら十分、満足しました。
初日に到着した時、この店にしておけば良かった。この店の存在は宿のガイドブックで知ったので、仕方がないのですが。
あちこちウロウロしたり、ガイドブックを見ていて思ったのは、金沢のノドグロ推しがスゴイ。どこでもノドグロあります!みんなこれが目当てで訪れるのでしょうか。まぁ、京都の場合はグジですけど、ここまでグイグイ推してない。
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ショップカード |
帰宅してから、ちょこっとトレーに入っていたコレ。思わず笑ってしまった。だんごちゃん、遊ばれてるなぁ~。初めて訪れた時は、鬼のお面のゴムの長さを、だんごちゃんの顔に合わせて調節していたので、また被せられたにちがいない。まさか、豆をぶつけられていないとは思いますが。いつまでも元気でいてね。
二泊三日の金沢。出発前に、「京都の人が、小京都に行ってどうするの?」と言われけど、楽しくて時間が全然足りなかった。九谷焼の骨董店、おでん、ひがし茶屋街、保存食専門店、新竪町商店街、ショコラティエ。楽しみ残した事がいっぱいあります。絶対、必ず、また行くぞ。
最後に、ひとつ気になる事。コラボンの店主が、「何か作ってるの?」とわたくしに尋ねました。宿で自炊していると話していたので、料理のことかと思いましたが、仕事としてモノ作りしているのかの意味でした。「この店は、そういう人がよく来てくれるんです」との事。以前、珈琲の焙煎士の方も、「モノ作りをした方がイイよ」と言っていました。ちょっと考えさせられます。