2017年12月31日日曜日

平成29年12月のあれこれ

「今月はガンガン行くで~」、ということで奮発しました。先月のこずかいも余ってましたし。その前に一服。

昼食と喫茶を兼用

ロウワーイーストナインホステル 075-644-9990

 コレ前から気になってたんですよ、フレンチトースト、¥650。1/4は何処に行ったの?と思ったら、アイスクリームの下にありました。
 スプーンが用意されてないことからも、アイスクリームは食べるよりもソースとしての意味合いが強い。ふわり、とろり、ペロリ。

 フラットホワイト、¥400。カップを傾けると、ミルクの雲をくぐり抜けてエスプレッソが口中に流れ込みます。コーヒーのコクと同時に、ミルクの泡が溶けてほのかな甘味が拡がる。何とも穏やかな時間です、18連勤の後ですから。

 みなみ会館の近所のThe next doorと同じく、メニュー表記が簡潔になりました。フラットホワイトなどのミルク系はWHITE、ロングブラック、エスプレッソなどはBLACKというふうにです。つまり、バリスタと相談して、自分の好みや気分に合わせて注文しましょう。
 
 画像のフラットホワイトはカプチーノとは、また違うようですよ。




常備品と季節もの

パーフェクトポーション京都店 075-212-3220 

 前回使って気に入ったオリーブオイルのリップスティックを買いに来たのですが、代わりに勧められたのがコレ。ナリッシュ・リップバウム。これは潤いをもたらすというより、ツヤとコーティングを意図しているような気がします。

 マスクはしないのですが、バイクのヘルメット内部にシュシュっと、マスクスプレー。チョイ甘の柑橘系のいい香りが、ツーリングへのやる気?を刺激します。もともと、わたくしのヘルメットは臭くないけどね。以上、二点はクリスマスセットとして、¥3,200。

 奥左から、マイアソープ。オレンジ&パチョリソープ。各¥1,620。この季節は特にこの石鹸によって、カサつきの無さという恩恵を得ております。




まさにご馳走

御幸町 田がわ 075-708-5936 不定休

 当ブログには掲載しておりませんでしたが、四月に一度来店しております。

 飲み物は、日本酒で「巖」のうすにごり。調子に乗って飲んだらエライ目にあうやつ。
 先附は、モチモチしたレンコンのお焼きの上に、フグの身とその白子。八方だし?ちょっと甘味のある出汁を注いで。出だしから流麗かつ豊潤な白子に衝撃。

 向付は、辛味大根で味わう寒ブリとマグロ。大きく切り分けられていて固有の味を堪能。寒ブリの脂ノリが最高。

 椀物は、クエと丸大根、原木椎茸に出汁が遍満しています。クエは初めてなんですが、昆布締めの効果もあって普遍的な旨みが炸裂。端正な見た目からの想像を裏切る、圧倒的な感動の喚起力があります。

 画像左上の八寸は吹き寄せの風情で。慈姑せんべい、琵琶湖のモロコの南蛮漬け、間人のコッペ、茄子とニシンの炊き合わせ、粟麩とユリネ?の白みそ?和え。
 コッペなのに身がたっぷりなのは、よい型を仕入れられてるから。これは日本酒に合う~。地味だけど、慈姑せんべいも印象的。高級なポテチ?みたいな感じです。

 焼き物は画像下の海老芋の雲丹焼きと雲子。出汁で炊いてから揚げた海老芋は、そこで完成しているとも言えるのですが、雲丹焼きとなって浮世離れした一品となっています。
 もう一品、かぶらに包んで味わう仙台牛のイチボ、杏のソース。いちおうモモ肉なのに、たおやかな歯触りと澄んだ脂に満ちています。この肉なら杏の甘みにも負けません。酢の物は鳥羽産ナマコにコノコを添えて。

 右上の炊き合わせは、つくねいもを射込んだ堀川ゴボウの上に穴子。食事は名残のキノコ御飯、香の物、赤だし。水物は洋梨とハチミツのブランマンジェみたいなやつ。

 先附からご馳走感が全開、非日常の食材と味わいがてんこ盛り。炭火の火入れに感動して、合計¥15,000。余談ですが、包丁の刃の向きに共感しました。カウンターのお客さんと向き合うならば、刃は自分の方に向けるべきと密かに思ってたんですよ。

奈良のコーヒースタンド

COCO COFFEE 050-5273-6463 月火金休

 先月、ピエ二ブランに仕入れに来ていた方のお店。香芝市までコーヒーツーリング、PCX編。

 ブランチとしては、隣のパンヤジュンヤで購入。画像下の洗練された造形のクロックムッシュ、カレーパン、持ち帰りのパン・ド・ロデヴ、合計¥1,274。

 クロックムッシュのお供は、ドリップにてグァテマラ。ピエ二ブランの和三盆クッキーのお供は二杯目もドリップにて、産地は...忘れた。変った飲み物ある?ってことで三杯目は、右上のアップルエスプレッソ。果物+コーヒー、これ来るかもしれない。

 持ち帰りで、ブラジル、ダテーラ農園のSWEET YELLOW(200g)、¥1,200。煮詰めたようなコクと抜けの良い後口。

 二つの太陽に照らされたサニーサイドカフェ。ひとつは天体としての太陽、もうひとつは客を和ませること尋常ではない店主。温度と気持ちの暖かさに人々が集います。最高やで~、京都市内からはちょっと遠いけど。



朽木村のお楽しみ

 鯖街道を北上、ジビエツーリング、S・トリプル編。「さッぶ~、道路は凍結してへんかな?」と引き返すことも覚悟で、12月にしては極寒ツーリング。朽木村はやっぱり寒かった。

 思ったより早く到着してしまいました。時間つぶしも兼ねて「くつき温泉てんくう」で冷え切った身体を温める、¥600+¥200(バスタオル)。
 それから、くつき新本陣(道の駅)で買い物。不断草、バターナッツ、大根の無農薬野菜。画像上左、大好きな栃餅、¥350。全粒粉のパンドミ、¥400。

パラディゾ 0740-38-2053 月休

 マダム曰く、この辺りは「今朝は霜がビッシリ」だったそうです。

 滋賀県の西部にて、お待ちかねのジビエ祭り。右上の、イノシシのラグー・タリアテッレ。ミンチというより小さめの肉塊のような猪肉。もう一回言いますが、ここの生パスタの歯触りは随一です。(注)右側が赤いのは、ネオンサインに照らされているからです。
 右下は、朽木鹿のタリアータ。サクサクした歯応えの肉質に、鹿の存在価値の主張が響く。真ん中のイチジクと合わせても面白い。ドライですがハーブ感が強烈な、ミントティー。合計¥4,298。

 以前からピッツァもマダムに勧められているんですが、どうしてもジビエ方面に行ってしまう。よし決めた、来年はピッツァと魚料理を注文しよう、約束はできませんが。

華奢で豪奢

菓kashiya 075-708-5244 火休

 朽木村から川端二条へ。「落ち着いてきたし、ま、いっか」ということで、撮影容認です。

 選択した一皿は、栗とほうじ茶。通常はモンブランの土台になっているサクサクした部分が、立体モザイクみたいに外側に貼り付けられています。こことアイスクリームに焙じ茶の香りが漂います。内側はお馴染みのマロンペーストとホイップクリーム。
 お茶と甘いもんの組合せは、やり尽くした感があると思ってましたが、こんな構築術が存在するとは。いつものモンブランに飽きたら、ココで斬新な栗のお菓子をどうぞ。

 飲み物は、ブレンドコーヒー。お代わりで、カプチーノ。合計¥2,500。サービス担当の方との情報交換が楽しいのも魅力です。教えてもらったフランス料理店には近いうちに行きます。パティシエールの東京時代の同僚のお店だそうです。



定番調味料

ファーマーズにて、いつもの味噌といっしょに購入、松田のマヨネーズ(甘口)、¥519。

 甘口と言っても、酸味が控え目ぐらいに捉えておけば適切かな。マヨラーではありませんが、とりあえず試しに何にでもかけたくなります。
 
 これでマヨネーズ炒めを作ったら最高です。ポテサラもひと味違う次元に到達します。わたくしは、マッシュしたバターナッツとひき肉をこのマヨネーズで合わせてサンドウィッチ。
















事情により、当分の間、行けそうにないお店を今のうちに訪問。事情により、順番は喫茶から晩御飯です。

古き良き喫茶店の現代版

喫茶 Peridot 075-708-5100 しばらく水~土休

 今日で三回目。パステル・デ・ナタ、¥350。素朴な見た目だけど、洗練されています。初めにサクっと軽い口当たり、続いてカスタードクリームのトロリとした舌触り、後味のキレ。コク、甘み、苦み、ベトナムコーヒー、¥500。

 ところで、持ち帰りの焼き菓子にビックリ。パウンドケーキかと思ったボーロ・アリリアーノは、生菓子と焼き菓子の中間のような舌触り。
 他にはアレイアと言うスノーボールみたいなやつとパンデピスみたいな香辛料の効いたクッキー。いずれも典型的な見た目からの想像を超えていました。

 テレビを見ながら世間話を店主と他のお客さんと共に。自宅から徒歩圏内の近所に欲しい店ってこーゆートコなんですよ。




今のうちに詰め込みます

肉洋食オオタケ 075-708-6085 木休

 再び肉のパラダイスへ。食べた順序は、右上から時計回りです。名前は、「お肉の前菜盛り合わせ」みたいな感じだったかな?¥1,000?鴨の生ハム、自家製ベーコン、自家製ハム、ローストビーフなど。

 牛すじのアヒージョ、¥800。食材の足し算ではなく、掛け算で美味しさが増幅。「バゲットを注文するのを忘れていました」ので、旨み成分が凝縮したようなオイルが残ってしまいました。白御飯にかけるという手もあったんんですが...。

 ハンバーグと迷ったけれども、ウチヒラのステーキ(100g)、¥2,100?焼き加減はレア。もちろん柔らかいんですが、肉を噛み締めて幸せを引き出す。100gの肉を150gくらいに感じる方法を編み出しました、それは噛む回数を増やす。

 自分で好みの量をのせた大葉と牛蒡の香りも典雅な、ランプ肉の炊き込みご飯、¥1,800。ここではたっぷりの肉といえども準主役です。あくまで粒の輪郭がクッキリした御飯を楽しみます。残りをおにぎりにしてもらって持ち帰り。飲み物はグラス半量の赤ワイン、¥?

 ここまでくると享楽というより退廃的かな?肉るめくというより肉まみれで、合計、¥5,900。


毎年、仕事納めの前後で自分へのご褒美的なご馳走を楽しんでいます。昨年は日本料理の「ユキフラン佐藤」でシメていたのですが、残念ながら記述する時間が無かったので割愛していました。今年はココ、去年の暮れは鹿肉でしたが。

今年最後のご馳走

シェシノ 075-256-1225 不定休 

 上)前菜は、ペリゴール風サラダ、¥2,900。鴨の生ハムと砂ずり、フォアグラのサラダ。ですが、実質的に前菜盛り合わせ。それぞれの食べ応えがフツーの前菜のそれを凌駕しています。飲み物はキールロワイヤル、¥1,000。

 右下)主菜は、ソローニュ産コルヴェール(青首鴨1/2)のソースサルミ、¥5,000。青首鴨は鴨川でも見られて、美味しそうやなといつも眺めていました。
 先ずは肉だけ噛み締めると、地鶏の端正な旨みに比べると、猛々しいと表現したくなります。それとほのかに感じる血の香りに、「今、ジビエ食べてるわ~」と感動が横溢です。そこにトリュフを一切れ加えることで、インテレクチュアル・スラッシュメタルみたいな過激と知性が、換言すれば相反する要素である野生と気品が同居した料理にカッコイイと唸ります。
 そして、この艶やかで濃厚なソースに衝撃。猛る鴨肉と並び立つ技法の極みで、(キングダムの王騎みたいな)威厳すら漂っています。トロミがあって血の鉄分を感じた気がして、「鴨の血が入ってるんですか?」マダム、「いえ、(ソースサルミとは、煮詰めた赤ワインとバターの)鴨の出汁なんですよ」まぁ、わたくしの味覚も大したことありません。

 左下)デザートは、ガトーショコラ、¥1,000。口解けも味わいも、最後は優しく穏やかに。カフェオレ、¥700。料理+税金+サービス料10%で、合計¥12,592。

今年も最後までありがとうございました。来年はネタの件数が少なくなるかもしれません。それはともかく、よいお年を。