2018年10月11日木曜日

平成30年10月のあれこれ

 突如として休暇を貰いました。よって、「そうだ、大阪へ行こう」です。今回はいつもの美術館以外、はじめましてなトコばかり。

お宝いろいろ

東洋陶磁美術館http://www.moco.or.jp/ 06-6223-0055 月休

「高麗青磁ーヒスイのきらめき」~11/25   割引券使用で、一般¥1,000。

 今回、珍しい事だと思われますが、東洋陶磁美術館の所蔵品は撮影自由でした。画像はSNSにも是非上げて欲しいとのことで、個人的にはブログネタが増えてうれしいです。そこで心の赴くまま、気に入った作品を掲載します。

 先ずは高麗青磁です。陰刻や陽刻、象嵌など華麗な装飾が施された作品も多数、展示されています。でも、何故か無地の作品に惹かれます。ガラスとは異質の透明感、魂が吸い込まれそうな静寂。酒飲みではありませんが、こんな(画像右の)玉壺春瓶で月を眺めながら一献楽しんでみたいものです。

 画像左下の作品名は、高足杯とされています。騎馬民族からもたらされた馬上杯が変化して、菓子皿になったそうです。こんな器でスノーボールなんかをつまんでみたい。






お宝いろいろ、その2

画像の上段の左と真ん中も、高麗青磁です。玉壺春瓶は象嵌?が精緻かつ妖しくもある。わずかに残った色が刺し色となって目を引きます。

 常設展示では、日本の器も少し。下段左は志野の筒向。隣は黄瀬戸です。ただそこに置いてある状態で既にシブイ、実に。
 しかし、料理を盛り付けると、さらなる魅力を発揮しそう。食材の色と共鳴してね。

 最後にミュージアムショップを覗いたら、教科書に相応しい本を見つけました。少しばかり立ち読みしてみたら、平易な語り口で解りやすい。
 「高麗青磁・李朝白磁へのオマージュ」(伊藤郁太郎・淡交社)、¥2,800+税。図版も豊富で目も楽し。












本日の昼御飯

旧ヤム邸 中之島洋館 06-6136-6600 日祝・第二月休

 このブログを始める前に訪れて以来、めちゃ久しぶりです。先月のカレーでスパイス魂に火が付いた?

 ミニサラダ、お口直しのヨーグルト付き、選べる混ぜカレー、¥905+税。日替わりキーマ(粗挽きマトンとポーク)と週替わり野菜カレー(豆とブロッコリー)にスープ状のヤムカレーの組み合わせです。そこにセロリのキムチが添えられています。これはつまり三種類あいがけ、又はスープカレーmeetsキーマ&ダルということになるのでしょうか。
 御飯は玄米かジャスミンライスを選択、わたくしは前者。画像のご飯の量は、いちおう普通盛りなのですが、少なく感じる人もいるかと思われます。その際は、無料の中盛りを頼みましょう。

 もう何年前の事になるのでしょうか、初めて味わった時の衝撃は忘れられません。香辛料の鮮烈な香りが火花となって、身体の末端にまで到達しました。目が覚めると言う表現では足りず、雷に打たれたかのようでした。その点では、未だ旧ヤム邸を超えるカレーには出会ったことはありません。

 一度、空堀商店街の本店にも行ってみたいものです。

本日のおやつ、その1

SoLiLIte 06-4980-8518 火・第二水休

 持ち帰りは時間的に不可能だということで、いつも素通りしていましたが、ようやく…食べる前から感無量です。

 わたくし「あっ、夏季限定か...」と呟いたら、シェフ「最後に残り一杯だけあります」とのことで有難く頂戴いたしました。ショコラドリンク、¥400+税。浮遊感のある香ばしさとサラサラの舌触り、コクの高度な調和。

 山椒の香り、有馬、¥480+税。粘度の高い舌触りに、カカオの色気が立ち上がります。そこからの余韻に山椒が響く。ピリッとした辛みはありません。実に高雅な雰囲気です。
 そこから、さらに不思議な感覚を抱きました。トロリとした食感が錯覚させるのでしょうか、何故か白肝のムースとかフォワグラの風味を思い出します。妄想の類かもしれませんが、興味深い体験でした。 

 今日はハシゴするつもりだったから、一品だけの注文でしたが、この店こそ「勝手にフルコース」したい場所です。

本日のおやつ、その2

Pony Pony Hungry 06-7505-6915 月休

 ここもやっとこさ来ることができましたよ。買ったばかりの本も一緒に楽しも~と思ったのですが、後から来られた常連さんとの会話を優先。いいお蕎麦屋さんを教えてもらいました。

 イチジクと洋梨のタルト、¥350。未だかつて、これ程フワフワ感のあるタルトって体験した事ありません。サックリ感が無い訳じゃないけど、タンポポの綿毛が舞うような軽さが際立ちます。

 エスプレッソマシンが故障だそうで、この日はハンドドリップ、コーヒー¥380?たぶん、中煎りか浅煎りだと思いますが、随分と酸味が丸い。

 あ~ここでも「勝手にフルコース」してみたい。



本日のお土産


PARIS-h 06-6479-3577 日月休

 パリアッシュと読みます。以前、近くのイタリア料理店で常連さんに勧められたパン屋さんてココです。この日の夕食を買ってしまおうってことで。

 鞄のなかで変形してしまったので画像はナシ、ポークリエットと無塩バターのカスクート、¥360+税。随分と瑞々しいリエットが口中でバターと融合して、官能的に滑らかです。そこに得も言われぬ快感が現象します。その土台として、力強いバゲット生地があるのは言うまでもありません。

 画像の、クイニーアマン、¥320+税。パリッと感が少し失われた感じではありますが、バターとハモりながら豊かな風味の生地が歌っています。菓子パンらしく甘みもあるのですが、驚くべきはそこなんです。

 この完成度の高さを余すところなく味わうならば、持ち帰りではなく近くの公園などですぐ食べた方がいいな。

それにしても、今日は一日どこに行ってもハズレなし、断言。