勝手に別荘 |
今回は、わたくしの別荘をご案内致します、えぇ、嘘ですよ。
いつものお店で甘いもん食べまくるぞと思っていましたが、「やっぱお腹空いたな、御飯食べよ」ってことで、やって来ました。幹線道路に面していないので、ちょっとした隠れ家の雰囲気です。この場所の事は、木津川市の木色のSNSで知りました。パンを卸されてるそうです。
カフェレストラン、食料品や文房具の雑貨店、衣料品店、ギャラリーを合わせた、いわゆる複合施設であります。昼御飯の前に、興味本位で店内をウロウロ。
好きなモノに囲まれれて、オーナーの方はさぞかし気持ちが良いのだろうなと羨ましくなります。さらに、その気持ち良さに共鳴する人々、つまりお客さんが来てくれるということは、その美意識を共有することだと思う。それは得も言われぬ幸福なんだろうなと想像します。
これって、仕事の本質であろうかと思われます。
眺めもよろし |
field note 0742-36-7227 月休
フィールドノートと読みます。野外調査の記録というよりは、風になびく草木の音、動物や虫の鳴き声などを想起します。よって、「草原の響き」と勝手に解釈しておきます。
紙面の都合上、カウンターからの景色は割愛しましたが、それもある種のご馳走です。
キッシュとスープのランチ、¥1,350。和とも洋とも言い切れぬ、大根とベーコンのスープ。大根の煮物を液体にした感じ?これはイイですね。中身がフワフワかつトロリの、サツマイモのキッシュ。リーフサラダ、キャロットラぺの胡麻クリーム和え、タマネギとパプリカのピクルス。白いクリームチーズが乗っかっているのは、お好みでパンに塗って下さいの、キノコペースト。
見た目はさほど斬新さは無いかもしれませんが、工夫があり素材感を生かした上質な料理です。
やっとこさ、この地域で昼御飯に訪れたくなる場所が見つかりました。意外ですが、肉のメニューもあるんです。
何故か同じ形を選択 |
ガトードボワ ラボ 0742-93-8016 水休
フィールドノートからすぐ近所です。こちらは三条大路という幹線道路に面しています。しかしながら、洗練の高みを維持している、稀有なフランス菓子店です。
左から、トゥース・キャラメル・サレ、¥540+税。チョコムースに、そこはかとなくキャラメルが漂う。真ん中には洋梨のコンポート?土台の生地は薄いながらもサクサク。歯触りの多重化が、感性を刺激する。
ドーム・クレメ・ダンジュ、¥450+税。クリームチーズのムース、イチゴジャム。トゥース・キャラメル・サレもそうですが、華奢な口解けはさすが。秋風のような心地良い感触。少し時間が経過して、室温と馴染んだ時にはチーズの風味が立ってきます。
ブレンドコーヒー、¥420+税。実は今日こそ、西大寺駅近くの本店で味わいたかったのですが、どうやら駐輪はできなさそうでした。「ま、いっか」ってことで、いつものこっち。
もちょっと読書 |
木色 077-427-9032 月・不定休
こないだ買った、高麗青磁と李朝白磁の本をもちょっと読みたいな。お気に入りのパンを購入ついでに、再び一服です。
ココのカウンターからの景色も安らぎ効果があります。
こないだ読んでた日本茶の本でも取り上げられていた、月ヶ瀬健康農園の紅茶、¥432。べにふうき?べにひかりだったかも。ほんのり甘い香り(萎凋香)が、しばしのあいだ現実逃避させてくれます。
持ち帰りで、96バゲットとライ麦パン1/2、合計¥702。単独でも素晴らしく、おかずのお供としても最高の食事パンです。
分厚い本に疲れたから、お店の本棚からフォトエッセイ?を手に取る。ヴェルサイユ在住の著者による、バゲットを通して綴ったフランス生活。読んでいたら、パンペルデュ(フレンチトースト)を作りたくなってきた。
それと、あ~またフランスに行きたいなぁ。当時は著者と同じく、ほぼ毎日バゲットを買っていました。だって、美味しいから、お米を食べたい気分にならなかったんです。
別の日。ご無沙汰しております、のトコ。
コース+甘いもん追加 |
ご無沙汰していた間に大きな変化がありました。悩まれた末の決断として、京北町店は閉められました。その代りに五条本店の営業日が増えたのです。
ココは単なる飲食店ではないので、勘案すべき事が多いのです。
名前は忘れましたが、蕎麦三昧みたいな、一通り楽しめるコース(飲み物付き)、¥2,000。
左上から一品目は、そばチップス(orサラダ)。バリバリと際限なく食べられそうな、ある意味、危険な傑作です。飲み物は、ガレット食べるなら必ずの、シードル。蕎麦と林檎、お互いを高め合う理想的な組み合わせです。
二品目、自家製バジルソースのガレット。たぶん、もっと具材が乗っかった食事ガレットも選択可能だったと思いますが、なにより生地に陶酔したかったのでコレ。
麺とは全く異なる蕎麦の豊潤かつキレのある香り。蕎麦の饒舌な風味、そして具材やソースとの相互作用もある生地。身体の芯にまで響くサクサク感。感動以外の何物もありません。
三品目、デザートとしてのミニガレット、キャラメルソース。もう一種類のソースとして、アイスクリーム付きにしてもらって、+¥100。
それぞれのソースを表現するならば、キャラメルは剛でアイスクリームは柔です。どちらにしても合うんですが、キャラメルは濃厚でありながら、生地単体の香ばしさとは異なるそれを引き出します。アイスクリームには包み込むような優しさがあります。そこに生地が同調することで、おっとりした雰囲気を醸し出します。
四品目、ガレット・さらざん、¥500?もちょっとゆっくりしたいので追加。ひと口食べる瞬間に撮影の事を思い出して、おもむろに元に戻す。
見た目は素朴な焼き菓子、または郷土菓子そのものです。しかし、ひと口頬張ると未体験の味わいに、「何やこれ!」です。しっとりとした生地に確かに蕎麦の息吹を感じるのですが、その風味の漂う風情がユ~ラリユラユラ、お香を連想させます。ガレットの鮮烈さとは対極の柔和さ。でも、紛れもなく蕎麦なんです。洋菓子経験値の高い人に食べて欲しいな。きっと、唯一無二ってことに共感してくれると思うんですけど。
さて、最後は先月に予告していたバイクネタです。
WPサスペンション |
概算より多少抑えられましたが、費用の総額は¥365,666でした。バイク屋さんに感謝です。で、何をお願いしたかと言うと、先ずはいつもの六か月点検とオイル交換。それに加えて、タイヤ交換、フロントフォークのオーバーホール、リアサスペンション交換です。その意図は足回りを新車同様、いやそれ以上にするということです。
タイヤ(前後とも) ブリヂストン・BATTLAX 「SPORT TOURING T31」
フロントフォーク 分解・洗浄・部品交換の後、フォークオイルをWPレーシングに交換。
リアサスペンション WP4014・SPINに交換。画像左側は、リザーバータンクと低速・高速に分かれたコンプレッションアジャスター。右側はプリロードアジャスター。「何すかそれ?」と困惑された向きには、来月ヒマがあったら解説します。でも、それって需要ある?
元々装備されていたタイヤは、ピレリのサーキット走行も視野に入れたスポーツ系でした。ネッチョりしたグリップ感が好みでしたが、寿命が長く雨天でも安心なツーリング系タイヤに変更です。銘柄はお勧めでもあり、興味があったので。
フロントフォークは単なる元どおりではなく品質向上です。フォークオイルの銘柄は、これは「全然違うよ」とのお勧めに従って。リアサスペンションは、最大手の金色のアレではなくて、実質本位のWPです。以前はホワイトパワーと呼ばれていたオーストリア製のサスペンションです。
で、運転してみた感想ですが、まさに激変でした。コーナリングって程でもない単なる右折、左折からして違う。狙った場所に思い通りに曲がる事が出来ます。速度が上がれば上がる程、気持ち良さが増幅されるのに不安なく曲がる。あまりにも楽しいので、峠道やサーキットに行きたくなってきた。ということで、来月はCBR600RRに乗ってた頃に通っていた場所をご紹介します。でも、これ求めてる人いるんかな?