薪窯料理 |
kiln 075-353-3555 水休
キルンと読みます。ネタが多過ぎたのて言及しておりませんでしたが、去年に一度来たことがあります。サービスの方、「去年、ランチで来られましよね?」わたくし、「よー覚えてはりますね」
右上)青首鴨とフォアグラのパテ、¥1,800+税。フォアグラ特有の風味が強く、食べ慣れた向きには魅力的です。右下のオレンジ色のやつはリンゴのジャムなのかな?それよりはベタに粒マスタードが好きです。優しい辛味がパテの味わいの幅を拡げます。また、内臓のクセを相対的に和らげる効果もあると思います。バゲットの上にパテを塗りつけて、粒マスタードを添えれば何もいらない。
フルートグラスの脚しか映っていませんが、ノンアルコールスパークリング・セレブレ、¥1,300+税。しっかりと葡萄の風味があって特別感がある。パテとの飲み合わせのためか、喉の手前あたりでチーズの風味が木霊する。もちょっと甘みが抑えてあれば最高です。
下)シェフの方曰く、「柔らかくて美味しいところをお出ししますよ」 ありがたい事です。広島産、垰下(たおした)牛のランプステーキ(200g)、¥3,200+税。薪窯での火入れの恩恵のようですが、肉の驚くべきシットリ感。噛み締めるたびに、焼かれた肉の真髄が迸る。ランプ肉とは思えない程の柔らかさと旨みに満ちた脂。
見た目は随分と野生的というか原始的です。しかし、ナラとサクラの薪からの香りを帯びていているので、口中では洗練を感じます。このような意外性や対比が、まさに外食の悦楽です。付け合わせの、栗?に似た風味、インカのめざめのフリットも秀逸。
左上)アメリカンチェリーパイ、¥600+税。パイの繊細さとチェリーの甘酸っぱさで、浮遊感を楽しむ。バニラアイスを少し溶かしてソースにすれば、合わせ技の楽しみがあります。合計、¥7,452。
余談ですが、薪窯から近い席を取る事をお勧めします。頬杖ついて、ボーっと炎をみていると心休まるんです。それと、サービスの方曰く、これから近江牛の赤身肉を扱うそうです。
試乗 |
ホンダドリーム京都
CB1000Rです。新車を買いました...はい、妄想です。PCXのオイルとタイヤ交換の間に試乗させてもらいました。
見た目は、まぁ、MVアグスタのブルターレの流れを汲んでいると思います。ストリートファイターという分野において、Honda流の解釈と捉えるべきでしょうか。アグスタにおいては色気のある野獣、ホンダでは知的な格闘家みたいな感じかな?
さて、エンジンをかけてみると、音量自体は法律の範囲内ではあるのですが、随分と猛々しい印象です。ホンダのバイク一般における優等生という評価からすると意外性があって、かっちょいぃ~。
試乗コースはお店の近所をぐるっと一周です。その限りでの印象ですが、とてもリッターバイクに乗っているとは思えない軽さ。それに(クラッチ操作が不要になる)クイックシフターって初めて体験しましたが、やっぱりあれば楽です。
このバイクに乗って、これからお茶したいな。
早めにお茶します |
グランヴァニーユ 075-241-7726 日休
当然ですが、自分のPCXで来ました。
この前のミルフィーユ特集に入れたかった、キャラメル・ミルフィーユ、¥600+税?見た目よりは軽やかで、サクサク感が豊かなパイ生地。絹のようなキャラメルクリーム、(上部三か所の)苦みをもたらすキャラメルソース。
これ程までに自分の好みが詰まったお菓子があるとは。久方振りの衝撃的な体験でした、実に素晴らしい。
タルト・フリュイ・ルージュ、¥580+税?期待通りに果実感が前面に出ているのですが、クリームとタルト生地との三位一体が麗しい。
飲み物は、フリュイ・ド・シーヌ、¥600+税。名前からの予想通りに、マリアージュフレールのマルコポーロに近い感じ。
ウトウトしていたら、「こんにちは、お休みですか?」、アシェットデセール未完の店主の方でした。わたくし一気に目が覚めて、「勉強(のために購入されるの)ですか?」
予想外の場所で顔見知りの方と逢うと、恥ずかしいやら何とも複雑な気分です。
今月中旬のご馳走は、kashiyaさんからの紹介です。やっとこさ来れました。東京時代に同僚だったそうです。特集、その2。
一周年特別コース、その1 |
NAKATSUKA 075-223-0015 火休
(またか、やれやれの)13連勤の直前でしたので、素材名や調理法の説明は、忘れている事少なからずです。初心に戻って、メモ取らなあきまへんなぁ。
開店一周年特別コース(¥10,000+税)を予約していました。飲み物は、再びノンアルコールスパークリングのセレブレ、¥?
左上)アミューズとして、小さい角切りであったりペースト状?の安納芋。振り掛けてあるのは「パウダー状にしたミルク」と説明された記憶がありますが、何故かきな粉を感じました。泡については全く覚えておりません。
上中)小さな角切り状のカブと甘エビ。周囲に添えられた粉は、海老の風味そのもの。何らかの香り付けを施されていたような気が…。
右上)いわゆる寒ブリです。柑橘類を合わせていたような…。見た目はフランス料理ですが、味わいでは日本料理を感じたことは覚えています。
左下)これ全く思い出せません。魚介類だったか野菜料理だったかも。申し訳ございません。
下中)「へぇ~、ホタテもご馳走感あるな」...ってそれだけしか。
右下)ムール貝のタルト。生地は作り置きではありません。サクサク感至上主義者にはうれしい一品です。
一周年特別コース、その2 |
左上)コショウ鯛のブイヤベース仕立て。盛り付けからも察せられるように、主役は魚介類ではなくスープです。舌触りはサラッと、味わいはシッカリと。
ブイヤベースとしては、マルセイユで食べた時以来です。一度、鍋で食べたくなってきた。
右上)牛ほほ肉の赤ワイン煮込み、わさびの泡。画像からは判別できませんが、煮込み具合はビストロ的なしっかりではなく、あっさり目です。
牛肉に山葵を合わせるのは日本料理の定番ですが、泡の効果なのかそうは感じませんでした。
下)岡山県産鹿肉のロースト、添えられているのはタマネギ?の粉。上等な部位なのか、非常に肌理の細かい肉質。なのに、鹿らしさは濃厚に漂う。
一周年特別コース、その3 |
コースのシメは、甘いもん祭り。
左上)一口大のメレンゲ菓子。もちろん、雪だるまを模しているんですが、ヒヨコ感ありません?
右上)洋菓子店のケーキそのもの、コーヒーとチョコのメインデセール。側面の層が見目麗しく、トロリと流れだす舌触りが最高。
下)選択制の飲み物からハーブティー。フレンチトーストだったかな?の焼き菓子。
生まれて初めて、フランス料理においてレストランに分類されるようなお店を体験できました。ここではアラカルトも注文可能なんですけど、絵巻物のような煌びやかなコースに感嘆です。わたくしの五感全てを、刺激というよりは優しく撫でてくれます。
一年の締め括りとしてのご馳走、13連勤明けでもあるので。特集、その3。
ご馳走収め |
シェシノ 075-256-1225 不定休
今にして思えば、睡眠不足と疲れのためなんでしょうね、何とも高価な一品を注文してしまいました。
飲み物は、IZZIのグレープフルーツ、¥?左上)京都大原産の聖護院カブ、ニンジン、北海道産ポワローのポタージュ、¥900+税。甘みだけではなく、ほんのり苦みも味わいの深みであります。
右)北海道産サルセル(子鴨)のロティ・フォワグラ風味のソースサルミ、¥15,000+税。サービスの方曰く「濃厚ですよ~」からの想定を超えて、重装騎兵の威厳のような初体感の衝撃でした。ソースにおける成分の濃縮感が凄まじい。立ち上がる香りも、当たり障りのない軽い感触とは程遠い。
合わせるならワインも重厚なフルボディなんですかね。ビストロ料理は日常的、お手軽なモノばかりではないと思い知りました。たぶん、これはビストロ料理における奥義のひとつかもしれません。
左下)カフェオレ、¥?モンブラン、¥1,200+税。え~っと、どんな感じだったかな?ちょっと変わっていたんですけど、思い出せません。すいません、これ食べながら半分寝てました。
いろんな意味でヘヴィな一か月間でした。それはそうとして、今年も当ブログをご覧下さった皆様、有り難うございました。良いお年を。