2017年10月29日日曜日

平成29年10月のあれこれ、その3

初秋の金沢、五日目。
最後の朝食と晩御飯

 手前は、朝食として豚肉としし唐の焼きそば。 

 奥は、帰りの電車の中での晩御飯としてべ-グルサンド。具は焼きそばと同じ。

 キッチンはネイバーズインが最も広いので、調理がしやすい。次回ココに泊まった時は、フルコースでも作りましょうかね。もしくは、カウンターがあるので割烹ごっこ。

 いや、マジで美食系の催し物ができる可能性は十分あります。

 チェックアウトした後も荷物を預かってもらえるます。その上、自転車もタダで貸して下さるので、最後の金沢遊びに出発します。






加賀百万石の威力じゃ

 ホテルの前に聳えるこのオブジェは、前田利家愛用の兜を模しています。

 武将として目立つこと、ハッタリをかますことを意図してこの造形に至ったと推察されます。初めて金沢に来た時から、前を通るたびに、いつもくだらない妄想をかきたてられます。

 それはこの兜は意外に実用的なものではなかったかと。

 まず、兜の中ほどから先端にかけて、刃か鉄の塊を仕込んでおきます。そして、内心許しがたく思う者の前に進み出て、挨拶かお詫びの際に頭を下げるふりをして、不意打ちでこの兜の一撃をお見舞いする。名付けて、「必殺拝み打ち」か「秘技詫び殺し」で決まり。

 どう?絶対うまくいくでしょ。











散歩にもイイ感じ

金沢21世紀美術館https://www.kanazawa21.jp/ 月休

 「日々の生活ー気づきのしるし」 展、「ヨーガンレールー文明の終わり」展、どちらも~11月5日まで。

 一般、¥1,000。前者の展示においては、VOID/AIRY(無/有)という作品が面白かった。

 素材感のある外側つまり収納容器と、砲弾型などのガラスの造形が中身として展示されていました。中身と言っても、実は本質の提示は題名の横にある説明書きです。その見えない本質を構成する割合として、パーセントで四種類の事柄が材料として挙げられていました。それらが砲弾型の作品については戦争に対する皮肉になっていて、ニヤリとさせられました。
 すべての作品が、この形式で造形されています、たぶん。

 後者の展示については、パンフレットにもあった、色とりどりの照明作品が強烈な印象を残しました。後で読んだ解説によると、海岸の漂着ゴミに対する作者の回答だとのことです。

 鑑賞した時には、いつものように作品だけしか見ないので、その場での感想を述べます。ひと目でプラスチックごみを素材にしていると分かりましたが、確かに美しいと思いました。でも、それは美術館という空間だからではないでしょうか。洗練された展示になっていて、クリスマスのイルミネーションみたいなファンタジーです。
 しかし、そのなかのひとつと夜中に出会ったら、わたくしは恐怖すると思います。「…器物百年を経て、化けして精霊を得てより、人の心を誑かす…」、捨てられた道具が人間を怨んで災いを成すという付喪神の現代版です。あの美しい展示は百鬼夜行なのかもしれません。
 文明の終わり、その兆候を誰もが見て見ぬふりをしています。人工の化合物や廃棄物が「人の心を誑かす」と、他人のせいにしています。どう考えても因果応報、ツケが回ってきているだけなのに。それでは終って滅びたくなければどうすればいいのか。

 きっと潔く終わりを認めた人だけが、次の何かの始まりを始められるのでしょう。

最後の昼食&喫茶

ポルチェリーノ 076-282-9121 日休

 今回は、トマトソースのランプレドット、¥?前回の緑のパセリソース?と甲乙つけがたい美味しさ。トリッパのトマト煮込みに似ているけど歯応えが違う。費用対効果が異常に高い。ブラッドオレンジジュース、¥400。

 本店のシェフと同い年という常連さんも交えて、マダムと何の話しましたっけ?とりあえず長居しました。




エルパソ 076-251-2566 月休

 どちらも正式な名前は忘れました。左から、フランボワーズとチョコのケーキ。エロい組合せとしては定番です、断言。チョコの甘い漆黒とフランボワーズの鋭い酸味の深紅色が、無意識に近い領域で本能と繋がるのかな。

 色合いに惹かれて、マスカットのショートケーキ。甘美で清楚、味と見た目が一致しています。緑のアールグレイ、¥350。合計、¥1,270。

 前回同様、最終日は無難にお気に入りの場所で過ごして気分良く帰りたい。


「牧歌的の瓶詰め」

苔と緑 HISOCA 金・土のみ営業

 エルパソと同じ路地裏に位置しています。店に同じ様な作品が展示してあって、紹介されたんです。

 ヨーグルト瓶の、テラリウム、¥1,800。題名は特に無かったようなので、勝手に命名しました。(注)京都に帰る途中で案の定、内部が崩れました。仕方がないので、「こんな感じやったかな?」と自己流で再構築しました。

 表現している場面としては牧歌的、箱庭的です。しかし、これが瓶という限定空間に封じ込められていることによって、神秘性というか宗教性を帯びてくるように感じます。
 さらに、この三層構造が古代文明の宇宙観みたいで、小さい瓶の中にもう一つの世界が閉じ込められている...なんて空想してしまいます。

 ダリとかマグリットがこんな絵を描いていそうじゃないですか?

 お店にはミニチュアフィギュアが無い作品もあります。それらはより抽象的な印象を受けました。それぞれに魅力があるので、実際どちらを購入しようか迷いました。

自分用お土産

サニーベルコーヒー 月火休

 入店するなり、「ここを目指して来られた感じですね。」最後の最後に、グッドネイバーズホステルの近所に隣町から移転してきた、自家焙煎珈琲店で一服しました。

 ロッキングチェアに揺られて、確かグァテマラの中煎りを飲んで優雅な気分に浸る。「もう一泊しよかな~」なんて。豆を購入したら、この一杯はタダになりました。

 コスタリカ・ブラックハニー(200g)、¥1,400。丸みを帯びた果実味、喉越しの良さ。

 「お仲間です」と紹介された京都の珈琲店にも、いずれ行ってみます。












またお前か

 乗り換えの敦賀駅にて。あちらこちらと巡回されてるのでしょうか。

 想定問答。恐竜博士(以下、恐)、「やぁ、また会ったね。」 わたくし(以下、わ)、「あ、はい。」 恐、「それにしても、君はいつも福井をスルーだな」 わ、「はぁ~、何か面白いものありますかねぇ?」 恐、「それは当然、恐竜博物館だ。それに君は器が好きなんだろう?越前焼は六古窯のひとつなんだよ。」 わ、「はい、それは存じております。」 恐、「それなら次は福井に来たまえ。越前そばもあるしな。」 わ、「わかりました。選択肢に入れておきます。」 恐、「それじゃ、ほら、これを持っていきなさい。」 わ、「それは遠慮します。」

 毎度のことですけど、金沢には「次はいつ来られるのかな」と、後ろ髪引かれます。魅力的な人が生み出すあれこれが、魅力的な街として結実する。






2017年10月19日木曜日

平成29年10月のあれこれ、その2

初秋の金沢、三日目。寝つきが悪くて、深夜にコンビニでせんべいを買ってしまいました。一袋を完食したので、朝御飯は軽く。御飯と金時草の酢の物だけ。

金沢駅西口

 グッドネイバーズホステルで自転車を借りたおかげで、こっち方面を攻める事ができます。

 駅西側は完全にオフィス街であり、なおかつ郊外の雰囲気もあります。

 とりあえず、大通りを直進。やっと、あの店に行けます。











三回目の金沢にしてやっと

 HUG mitten WORKShttp://hug-works.com/ 076-207-9096 金休

 新ネタ、その2。ハグミトンワークスと読みます。装飾を排した外観にお店の在りようが如実に表れています、後にして思えば。

 郊外の店らしく、駐車場が広々しています。自転車で来るほうが珍しいのでは。

 余談ですが、小径車でも変速機付きは便利です。










ベ-グルランチ

タンドリーチキンのベーグルランチ、飲み物付きで、¥1,200。+¥100でデザート付きに。

 運ばれてきた瞬間、わぉと歓声があがるタップリランチ。野菜多めなのは、旅人にもうれしい限りです。
 
 タンドリーチキンの味付けの良さもあるのですが、ベーグルの味が明確です。表面のパツンとした歯触り、ほのかな甘味。
 キッシュは加賀野菜の五郎島金時入り。甘みが立ちすぎることなく、キッシュとしてまとまっていて、おかずとして好み。

 総評するなら、量のわりにはお腹に軽くて、後味スッキリ。これって上質な食事の証拠。白シャツにデニムが似合う人みたいに、雰囲気も料理もホント自然体。

 持ち帰りで、醤油クッキー(¥450)と朝ごはん用のプレーンのベーグル(¥200)。

 ハッキリ言って、このお店の魅力をくどくど説明するより、ホームページの紹介動画をご覧になった方が早い。こう言っては身も蓋もないのだけれど。






骨董パラダイス

金沢古民芸会館

 いなさの店主に紹介されたのがココ。自転車のおかげで来ることができました。ご自身でもこのお店で器や椅子などを購入されたそうです。

 1Fは主に器が所狭しと並んでいます。骨董屋と言うより、古道具屋の趣きです。

 2Fは箪笥などの家具が中心で、値札を見ると手の届く範囲内。置くとこないけど、本気で欲しいものが山盛り。









蓋物

 明治の伊万里、蓋物を五客とお盆、合計、¥13,000(送料込みで)。値引き分で送料を捻出、ありがたいことです。

 絵付けは、赤い実と花が同時にあるのは変ですけど、南天と松ですかね。だとすると、白い余白は雪になるのでしょうか。
 別に季節を意識して購入しているわけではありません。何となくこれええな、です。

 伊万里は金沢の他の骨董店でも多く販売されています。ですから選択肢は多い。その中からコレを選んだ理由は、何となくとしか言いようがない。しいて言えば、呉須の発色、図案、それらと金彩とのバランスかな?

 あっ、この青はメランコリックサファイアってことか、いま気が付いた。














こんな神社ほかにある?

 尾山神社の鳥居と社殿の中間に位置する神門です。前回の画像ではステンドグラスの様子が分かりにくかったので。

 ここに来たということは、次に行くとこ判りました?
















またココでお茶の時間

Blanket cafehttps://www.facebook.com/blanketcafe/ 076-261-3322 月休

 浅煎りの高雅さが忘れられなくて、再びやって来ました。グッドネイバーズの女子スタッフも絶賛。

 ウイスキーの風味がほんのり、アイリッシュコーヒーゼリー、¥580。酒香菓子(しゅこうがし)愛好家としては、もう少しアルコール強めが好みですが。甘みのあるクリームの白とコーヒー&ウイスキーの黒を絡めてマリアージュ。白と黒の対比が麗しい。
 このデザートはシブい?セクシー?どっちも。つまりシブセクシーなおやつです。

 ネルドリップで、イルガチェフの浅煎り、¥450。ネルのためかより豊潤に感じます。コーヒーの果実味が花束になってるような、これは唯一無二です。
 よ~し久し振りに言いたくなってきた。ここの浅煎りコーヒーのテーマ曲は、 ボンジョヴィの「Bed of Roses」です。この題名の意味は、おそらく「裕福な生活」です。ブランケットのコーヒーを飲んでいると、少なくとも心は豊かになります。
  
 もちょっと、のんびりしたいな。おかわりで、マラウィの深煎り、¥450。アテは、キャラメル・ビスコッティ、¥80。

 今日こそは帰りに近江町市場で魚を買いましょう。




自炊で夕食

 今回の晩御飯はご馳走です。題して、ノドグロ(¥600×2)のアクアパッツア日本海風。まぁ、ぎんばさが入ってるだけですけど。

 前回のハタハタと同じ様に塩煮にしようかと思ってましたが、オリーブオイルがあったので急遽変更しました。ニンニクチップスも砕いて入れてます。もうちょっと塩をして脱水した方が良かったけど、こんなもんでしょ。あの~魚の向き逆なんですけど...。

 ところで、自炊に足りなかったものは味噌汁。気が付いたらスーパーに即ダッシュ。インスタントでもイイんです、生みそタイプなら猶のこと良し。








初秋の金沢、四日目。

自炊で朝食

 今日のブランチは、インプロヴィゼーションでノドグロのインド風。要するに残り物に残り物を合わせて、味を変えてテキトーに楽しむ。

 昨晩、宿のスタッフが作ったカレーを「食べます?」と言ってくれたので、翌朝に使ってみました。これが意外にもヒット。スパイシーソースみたいな感じでちょうど良かった。

 余談ですが、ヨコ文字の羅列で表現される物事は、実質的にはどーってことないものばかりです。陳腐さの誤魔化し。

 さらに余談です。新しいものとは既存の要素の組み換えでしかない、とゲーテが言っていたと本で読んだ記憶があります。違いました?







最後のお泊りはココ

Neighbours Inn金沢https://neighborsinn.com/

 四日目はグッドネイバーズホステルが満室だったので、10月にオープンしたてのネイバーズインに移動。場所は駅西地域に位置しています。

 他の二店舗に比べて収容人数が多くて、団体の宿泊にも対応可能です。また、個室が主になるので、家族連れの宿泊客が多いそうです。

 とは言えいつも通りの、ドーミトリー一泊、¥1,500。この日の受付は、若きやり手の社長さんでしたが、わたくしのことを覚えておられました。わたくし、そんなにパンチ効いてます?

 結果的に、グッドネイバーズグループ三店舗を完全制覇。





海が呼んでる

 ネイバーズインも自転車の貸し出しは無料です。この宿は繁華街から少し離れているので、ありがたいサービスです。ママチャリなのは目をつぶりましょう。

 ホームページの地図を見てると海が近そうだったので、ママチャリで30分激走ののち到着。厳密には画像の示すところは日本海ではなく、その手前の大野川です。
 でも、紛れもない潮風に吹かれて心穏やかです。

 近くの金沢港いきいき朝市にも訪れましたが、食欲が無かったので昼食用の買い出しはパスでした。調理してみたい海産物は山盛りだったので残念です。
 帰る途中、宿から近所になったハグミトンワークスに立寄って自炊用のベーグル二個とチャイを持ち帰り、¥910。

 いったん宿に戻って、リビングで「スラムダンク」と「るろうに剣心」を読みふける。何回読んでも飽きないというより、いつまでたっても大人になれない、わたくしです。
 以下、どーでもいい話。わたくし、バスケをやってた時は、まさに宮城リョータ型のポイントガードでした。また、人の目を盗んでは、傘で牙突のマネをしてしまいます。

忍者寺の路地裏

妙立寺(忍者寺)

 ランプレドットのマダムや宿の他の宿泊者が、やたらと勧めるので拝観いたしました。拝観料、¥1,000。

 あれこれの仕掛けが、忍者屋敷を連想させます。しかし、説明にあるように実際は防御や迎撃のための工夫であって、前田家の前線基地と言った方が事実に即しているようです。

 それにしても観光客が多い。







実家のお土産



甘納豆かわむら 076-282-7000 毎月第1火休

 忍者寺から近いので、にし茶屋街に来ました。小京都という表現がありますが、この辺りは小祇園と呼べるかもしれません。地元の人には失礼かもしれませんが。

 さて、金沢のお土産といえばの代表格をやっとこさ購入。金時甘納豆、¥250。雪てぼう、¥250。大浜の緑豆、¥280。

 実家で味見しました。それぞれの豆の持ち味を発揮させつつ、洗練された甘いもんとして結晶しています。シンプルイズベストのお手本かもしれません。
 店舗の外観と内装、包装の意匠、陳列、価格設定、接客いたるまでスキの無さに驚きます。たんにカワイイで済ませては学びが無いと思います。

 ところで、大浜の緑豆に「二三味さんの豆」とあります。そう、あの二三味珈琲さんのお父さんが栽培された豆だそうです。


犀川の黄昏

金沢の日は暮れて...。

 日没直後のグラデーションの薄明り。これをマジックアワー、またはマジックタイムと言うらしい。レトロな鉄橋と寂しげな笑顔みたいな空の表情。そこでふと思い出しました。

 ずいぶん前にファーストキスについて、英語圏の人達と話し合ったことがあります。

 中学生の頃、バレーボール部の練習コートは男子、女子が隣り合っていました。当然、年頃ですから隣をチラチラ意識していたものです。
 ある日、仲の良かったコと練習後にバレーボールについて話をしていました。お互いそれぞれのチームの先発メンバーですから真剣です。しばらくすると、何ともビミョ~な雰囲気になってきたことを覚えています。そして、そこに至る経緯は忘れているのですが、いつのまにかキスしていました。

 そんな話をしたら、「Oh,That is magic hour」と言われました。マジックアワーって、と思わず笑ってしまいましたが、その時は男女がいい雰囲気になる事を指していると理解しました。でも記憶違いですかね。検索しても日の出直前か日没直後の薄明りとしか出てきませんので。

 そんな甘酸っぱい事を思い出させる金沢の夕暮れ。

ついに来た!

鮨 岡うまhttp://susiokauma.jp/ 076-255-2501 日休

 新ネタ、その3。三回目の金沢にして、ようやく高いお鮨食べるで~。おまかせコースを予約してます。

 飲み物は日本酒。銘柄は分かりません、「少しだけなら、イイの飲みますか?」とのお勧めで。確かに料理との相性の良さを認識します、キレのある味に色を帯びるような。

 先附は、イチジクの白ごまかけ。お造りは、ヒラメとカツオ、赤イカ。続いて、冬瓜の煮物、豆板醤ウニを合わせて。
 特筆すべきは、熟成のためか旨みが強烈なひらめ。一切れに宿った力に、スゲ~と唸ってしまいます。

 握りは、最初に江戸前の基本のコハダ。トロ、白板昆布のせサンマ。穴子は二種類でツメを塗った基本型と、蒸してるのかな?さらさらの口解けの一貫など。

 続いて、ウニとイクラのミニ海鮮丼。最後にアオサの留椀、干瓢の海苔巻き、玉(厚焼き玉子)が二切れ。合計、¥11,795。

 終始、食材のことを伺って研修みたいな雰囲気もありつつ、楽しく食事ができました。話しているうちに、なんと、わたくしが県外では初めての客だということが判明しました。先月開店されたばかりですので、来られるのは知り合いや関係者の方だけだったそうです。
 
 出来ることなら、各季節に一回ずつ訪れたいものです。それとスミマセンね、お鮨は撮影できませんでした。サッサと食べるべきものだから。

新ネタ、その4

Pâtisserie Bar Chttps://www.facebook.coー/patisseriebarC/ 076-256-1720 日休

 金沢のことを調べるためにネットでもウロウロ。そして発見しました、上述のお鮨屋さんとメチャ面白そうなトコ。お酒と甘いもんを楽しむ場所が金沢にもあります。酒香菓子の聖地。

 チャージは、お酒を頼んだ人は、¥500。その日は、小さいマドレーヌなど焼き菓子が五個くらい。奥の青い絵付けの小皿です。飲み物は、ブドウジュース(赤)、加賀棒茶、極甘口のシェリー。

 チョコとフォアグラのテリーヌ、¥1,600。シェリーに合うそうです。想像通りのネットリ舌触り。甘じょっぱくて、まとわりつくような妖艶の極致。おかげで隣のキャラメルアイスが爽やかに感じます。
 後から来た隣のお客さんが、「何を食べたんですか?」と、わたくしの注文したデザートを尋ねられました。半ば冗談のつもりで、「エロそうやったから、これにしました」と答えたら、店主が苦笑いされてました。

 店主と他のお客さんと一緒になって喋りまくりで、京都の事も話しつつ、滞在時間はたぶん3時間前後。日付が変わってました。最終的に合計、¥4,100。

デザートコース

 デザートコースは五人限定で、こんな感じでやってますと、お品書きを貰いました。でも、「先月は、さすがにやり過ぎた」とおっしゃていて、いつもは六皿ぐらいだそうです。

 うわ~めっちゃ行きたい。酒香菓子で食い倒れたい。 

 またいっとく?このお店のテーマソングは、ウォレントの「Cherry Pie」です。「彼女はチェリーパイ…美味しくて、大の大人もそう叫ぶ、甘いチェリーパイ…」(テキトー訳)、華やかで色気のある楽曲が、このお店のアシェットデセールに相応しい。だけど歌詞は…エロい、直接的な表現ではないけれども。

 いちおう申し上げておくと、お店は大人が寛げる洗練された場所です。仕立ての良いスーツや着物での来店がカッコイイ。店主も気取りのない清楚な方です。エロい、エロいと言ってるから勘違いしないで下さいよ。わたくし、ホントに気に入ってるんですから。 








まだあるんです、その3に続く。

2017年10月14日土曜日

平成29年10月のあれこれ、その1

初秋の金沢、一日目。

もてなしドーム

 遅めの夏休みをとるならば、第一希望は温泉&お泊りツーリング。第二希望は三回目の金沢。天気予報は雨、よって後者に決定。

 画像は前回の使い回しではありません。金沢マラソンは10月29日の開催です。

 前回同様に、11:40頃に到着。歩いてすぐの宿に荷物を置いて、お気に入りの場所でのランチに直行。











今晩のお宿

ブルーアワー金沢http://bluehourkanazawa.com/

 前回泊まったグッドネイバーズホステルが一号店ですから、こちらが二号店。景色が良さそうで、一度こっちに泊まってみたかったんです。公式サイトからのオンライン予約で、ドミトリー一泊¥2,790。

 ビルの三階に位置しています。いつも賑やかな一号店に比べて、落ち着いた雰囲気です。白を基調とした空間は、女子受け良さそな清潔感があります。はしゃいでる人は誰もいません。

 ベッドとその空間は通常のゲストハウスのそれとは比較にならない快適さ。入口以外は壁で仕切られていて、かつ十分広くて個室の様な安心感があります。
 余りにも寝心地が良いので、翌朝のチェックアウト時間を寝過ごしてしまいました。ご迷惑をおかけしましたが、笑って許してもらいました。

 わたくしから注意点がひとつ。長期滞在などで自炊をしっかりやりたい方にはその設備はありません。惣菜などを電子レンジやトースターで温めたり、冷蔵庫に保管することはできます。

またココで昼食

美味しい本屋さん OH LIFEhttps://www.facebook.com/ohlife/ 076-213-5678 不定休

 甘エビのビスク、¥480。ソースアメリケーヌと同じく甲殻類の旨みと香り、ちょうどいい香辛料の刺激が心地良い。

 オニオングラタンスープを固形にしたらこんな感じ?オニオングラタンチーズトースト、¥470。口当たりという点ではまさに軽食ですが、味わいの深さではご馳走です。

 バナナ・ジューシー・ジュース、¥480。ミックスジュースのようなトロトロではなくてサラサラの喉越し。
 以前、食材としてバナナを使うのは難しい、そのままでも美味しいからご馳走感が出ないと私見を申し上げました。しかし、こちらのジュースは日常の食材から非日常のご馳走に昇華しています。これがクッキングマジック。

 間違いのない誰にでも薦められる、実質的には料理店です。そこに喫茶店の価格とのんびり感があるのだから恐るべきことです。

 「和食上達のコツ」、理論的な説明が好みで、この本面白いな。欲しくなってきた。




自炊用の食材

保存食専門店STOOCKhttp://www.stoock.jp/ 076-255-1283 不定休

 山盛り頬張ったリスのロゴがかわいい、以前から気になっていた専門店。OH LIFEからすぐ近所です。目移りしまくりですが、宿の厨房で使えるのものを厳選しました。

 左上から、塩サイダー、¥200+税。銭湯上りにはこれでしょう。自炊の際には一品追加で、金沢ピクルスの加賀レンコン、¥550+税。やっぱり加賀レンコンは美味しい。お店では三種類ほど味見させてくれますよ。

 スナック感覚でバクバク食べるとニオイに注意、野菜チップス(にんにく)、¥200+税。スライスではなく一粒単位で揚げられています。
 一言で言えば海藻、天然ぎんばさ、¥450+税。水でもどして軽く湯がいてから調理します。酢の物、炒め物など、調理例は後日の自炊を参照。海ブドウみたいな粒が実のようについています。



ちょっと一服

HUM&Go#橋場町スタンド in HATCHI

 やっぱりコーヒー飲みたいな。シングルオリジンコーヒー、¥480。注文を受けたら即提供。高めの湯温で、素早く抽出するのがこちらの流儀だそうです。味わいはサッパリしてます。

 ハッチという、いわゆるオシャレな宿泊施設+料理店+コーヒースタンド+雑貨店。ホームページを見ると、宿の厨房の広さに惹かれます。次は泊まってみようかな、(京都人らしい言い回しで、)考えときまひょ。

 画像左上の陶磁器の人形、何なんでしょうか、耳あるけど。足元にはお賽銭?がびっしり。

 雨の金沢、和服の女性。風情がありますね。











やっぱり必要

HUM&Go#香林坊アトリオ店 

 エーグルのレインブーツは今回はかさばるので履いてきませんでした。「たぶん、そんなに雨は強くないやろ」と思ってましたが、やっぱりダメでした。
 そこで以前から気になっていた、折りたためるレインブーツ。金沢で売ってるトコないかな。
 
 日本野鳥の会、バードウオッチング長靴(メジロ)、¥5,832。本当は他の色が良かったけど、サイズピッタリを優先しました。おかげで歩きやすさは抜群。でも、この色は服装と合わせるのが難しそう。
 クッション性を足したいのならインソールもあるので、後日通販で買います。

 たまたまハム&ゴーが重なりました。主体は雑貨屋ではなく、カフェレストランです。店内を観察しているうちに、この店が気になってきた。機会があればランチかお茶しよかな、考えときまひょ。

 さて、明日の朝御飯を買って、いったん宿に帰りましょう。

またココで夕食

人情酒場いなさ 076-223-5047 水、第1・4木休

 「BACK FOR THE ATTACK(ドッケン)」...どーゆーこと?言ってみたかっただけ、単にまた来たってこと。

 左上から、野生ルッコラのサラダ。胡麻の香りとしっかりの苦み。飲み物はおすすめの日本酒から純米吟醸の林。林さんが醸したからその名前、酒米は五百万石。
 料理と酒が合う、ということを如実に感じる夜となりました。

 緑のガスパチョ。材料はキュウリと...忘れた。すり流しのように、食べるスープです。ぼやけが酷いので画像にはありませんが、ハモのつみれ揚げ。

 これが目当ての、ウリ坊のロースト、¥1,500。(アロゼって言うのかな)ウリ坊自身の脂をスプーンで何度もかけて、表面がカリッと内部には旨みが充満してます。ホクホクむかごで季節感も添えて。

 〆の定番、肉そぼろちまき。身も心も満腹で、合計¥4,500。 

 教えてもらった骨董店には是が非でも行きます。


初秋の金沢、二日目。

朝食

とべーぐる金沢武蔵町店 076-256-0443 水・第2火休

 何故でしょう、朝5時に起きました。お腹が空いていたので、そのまま朝食。

 野鳥の会の長靴を買った後、朝御飯どうしよかなと考えていたら、このベーグル店を見つけました。エムザの裏手辺りです。

 トースターで少し温めて。トマトのチーズ焼き、¥250。竹炭による黒さ、秋の紅葉カレー、¥240。 

 どうやら富山発のベーグル店らしいです。全てコシヒカリの米粉を使用されてるとの事で、いつものベーグルに比べて柔らかめです。スッキリした味わいで、ペロッと完食。

 下の画像は、朝7時前後の様子です。このあと二度寝したら、チェックアウト時間を過ぎてしまいました。










ただいま、二日目のお宿

グッドネイバーズホステルhttp://goodneighbors.co/ja/
 
 ブルーアワーから、徒歩一分の距離。二日目からは、こちらのお宿です。自炊したいからね。

 さらに、自転車が無料貸し出しになって、行動範囲が拡がります。今日から天気も回復するし、チャリンコ日和。
 その上、洗濯機と洗剤もタダ。出掛ける前の朝に洗濯して3Fのテラスで干しておけば、帰って来た頃には乾いている。

 ここサイコーやで。ドーミトリーで2泊、¥4,000。








新ネタ、その1

ランプレドット専門店ポルチェリーノhttps://www.facebook.com/lampredottocom/posts/1618819721515404 076-282-9121 水休

 前回、こちらに来た時のこと。お店の方がおられましたが、「今日は定休日なんですよ。明日、おいでよ」 わたくし、「今日で京都に帰るんですよ」と、泣く泣く諦めました。

 ランプレドットとは、牛の四番目の胃袋であり、それをロゼッタパンでサンドした、フィレンツェのB級グルメだそうです。換言すれば、モツバーガーですかね。
 パリッとしたパンに、淡い旨みを湛えたモツが、B級ではなくA級の喜びを与えてくれます。

 ミネストローネ(上)とランプレドットパニーニ(下)のセット、¥600。ブラッドオレンジジュース、¥400。シャレではありませんが画像なし、梨のジェラート、¥350。

 ランプレドットも素晴らしいけど、ここのマダムが楽しい。イタリア人的?な朗らかさ。しゃべりまくって時間の過ぎるのを忘れてしまう。






お勧め、その1

お茶屋 志摩

 ランプレドットのマダムのお勧めで来ました。珍しく典型的な観光地です。東山茶屋街にあります。拝観料、¥500。

 こんな伝統的な日本家屋で一度は暮らしてみたいな。何かと不便ではあるらしいのですが。

 ところで、この蛙は...。可愛らしいけど、いわくありげ、お賽銭もあるし。施設の方曰く、別に由緒はなくて、自然発生的にお賽銭が供えられたそうです。無事に帰ることを祈願してじゃないですかね、と。

 今日からスマホの待ち受け画像は、この蛙にします。












ただいま、前回と同じ席で

エルパソ 076-251-2566 月休

 4層くらいの食感の変化とラム酒?の香り。この秋はじめての、モンブラン、¥?

 緑のアールグレイ、¥350。特殊な製法で、この色で紅茶の味なんです。コーヒー好きですけど、これは外せません。

 頭カラッポで味わって、写真集を眺める。仕事を頑張ったからイイんです。持ち帰りで、焼き菓子×2、¥?

 パティシェールの方が、わたくしの事を覚えておられました、ありがたい事です。ところで、わたくしってそんなキャラ濃い?

金沢の路地裏






 本の写真と似たようなもんでしょ。逆光はともかく。

 この辺りは絵もしくは写真になる風景が溢れています。おそらく地元の人は、「えっ、そう?」と仰るでしょうけど。これが旅人の視点です。











自炊で夕食



 さあ、御飯つくるで~。お米は1.5合を持参して全部炊いておく。炊飯器は宿にあります。これで三食分です。

 近江町市場で金時草という加賀野菜を見つけました。紫色がキレイなので、この色を生かして調理したいな。
 玉葱と豚肉、飲み水は宿の近所のスーパーで購入、めちゃ近所&便利。

 今晩のおかず。能登産もち豚とぎんばさの炒め物。味付けは厨房にあった塩と醤油、料理酒だけ。ぎんばさは潮の香りが豊かで、わかめより味が濃い。陸の食材に海の風味が相まって妙に美味しい。

 それと金時草と加賀レンコンの酢の物。お察しのとおり、ストックで買った金沢ピクルスと金時草を和えただけ、イイんですそれで。金時草は菊菜みたいな強い風味はありませんが、水菜ほど淡泊でもない食べやすい野菜です。辛子和えも美味しそうです。

 旅先にしては意外と健康的な献立でしょ。でも、なんか足りないモノがある。答えは後日に。

宿で夜カフェ

 今夜はおやつ付き。エルパソで買った焼き菓子と緑のアールグレイ。ティーバックで頂いたんです。

 フロランタンは、スタッフの彼女へ。晩御飯は仕事が終わる午後九時以降とのことだったので。「(緑のアールグレイが)すごく美味しい」、「あ~これで(仕事終わりまで)持ちそうです」
 
 そこで情報交換と呼ばれる無駄話。わたくし、「OH LIFEとエルパソはイイですよ。」

 彼女、「〇〇(パティスリーカフェ)のケーキは美味しかった。」、「〇〇(後述するカフェ)は素敵でした。」

 わたくし、「あ~あそこいいですよね、前回初めて行きました。」 






その2へ続く。