2018年12月31日月曜日

平成30年12月のあれこれ、その2

 苦行みたいな連勤のご褒美として、特別な肉。そして、結果的に京都フランス料理特集となりました。その1。

薪窯料理

kiln 075-353-3555 水休

 キルンと読みます。ネタが多過ぎたのて言及しておりませんでしたが、去年に一度来たことがあります。サービスの方、「去年、ランチで来られましよね?」わたくし、「よー覚えてはりますね」

 右上)青首鴨とフォアグラのパテ、¥1,800+税。フォアグラ特有の風味が強く、食べ慣れた向きには魅力的です。右下のオレンジ色のやつはリンゴのジャムなのかな?それよりはベタに粒マスタードが好きです。優しい辛味がパテの味わいの幅を拡げます。また、内臓のクセを相対的に和らげる効果もあると思います。バゲットの上にパテを塗りつけて、粒マスタードを添えれば何もいらない。

 フルートグラスの脚しか映っていませんが、ノンアルコールスパークリング・セレブレ、¥1,300+税。しっかりと葡萄の風味があって特別感がある。パテとの飲み合わせのためか、喉の手前あたりでチーズの風味が木霊する。もちょっと甘みが抑えてあれば最高です。

 下)シェフの方曰く、「柔らかくて美味しいところをお出ししますよ」 ありがたい事です。広島産、垰下(たおした)牛のランプステーキ(200g)、¥3,200+税。薪窯での火入れの恩恵のようですが、肉の驚くべきシットリ感。噛み締めるたびに、焼かれた肉の真髄が迸る。ランプ肉とは思えない程の柔らかさと旨みに満ちた脂。
 見た目は随分と野生的というか原始的です。しかし、ナラとサクラの薪からの香りを帯びていているので、口中では洗練を感じます。このような意外性や対比が、まさに外食の悦楽です。付け合わせの、栗?に似た風味、インカのめざめのフリットも秀逸。

 左上)アメリカンチェリーパイ、¥600+税。パイの繊細さとチェリーの甘酸っぱさで、浮遊感を楽しむ。バニラアイスを少し溶かしてソースにすれば、合わせ技の楽しみがあります。合計、¥7,452。

 余談ですが、薪窯から近い席を取る事をお勧めします。頬杖ついて、ボーっと炎をみていると心休まるんです。それと、サービスの方曰く、これから近江牛の赤身肉を扱うそうです。

試乗

ホンダドリーム京都

 CB1000Rです。新車を買いました...はい、妄想です。PCXのオイルとタイヤ交換の間に試乗させてもらいました。

 見た目は、まぁ、MVアグスタのブルターレの流れを汲んでいると思います。ストリートファイターという分野において、Honda流の解釈と捉えるべきでしょうか。アグスタにおいては色気のある野獣、ホンダでは知的な格闘家みたいな感じかな?

 さて、エンジンをかけてみると、音量自体は法律の範囲内ではあるのですが、随分と猛々しい印象です。ホンダのバイク一般における優等生という評価からすると意外性があって、かっちょいぃ~。

 試乗コースはお店の近所をぐるっと一周です。その限りでの印象ですが、とてもリッターバイクに乗っているとは思えない軽さ。それに(クラッチ操作が不要になる)クイックシフターって初めて体験しましたが、やっぱりあれば楽です。

 このバイクに乗って、これからお茶したいな。

早めにお茶します

グランヴァニーユ 075-241-7726 日休

 当然ですが、自分のPCXで来ました。

 この前のミルフィーユ特集に入れたかった、キャラメル・ミルフィーユ、¥600+税?見た目よりは軽やかで、サクサク感が豊かなパイ生地。絹のようなキャラメルクリーム、(上部三か所の)苦みをもたらすキャラメルソース。
 これ程までに自分の好みが詰まったお菓子があるとは。久方振りの衝撃的な体験でした、実に素晴らしい。

 タルト・フリュイ・ルージュ、¥580+税?期待通りに果実感が前面に出ているのですが、クリームとタルト生地との三位一体が麗しい。

 飲み物は、フリュイ・ド・シーヌ、¥600+税。名前からの予想通りに、マリアージュフレールのマルコポーロに近い感じ。

 ウトウトしていたら、「こんにちは、お休みですか?」、アシェットデセール未完の店主の方でした。わたくし一気に目が覚めて、「勉強(のために購入されるの)ですか?」
 予想外の場所で顔見知りの方と逢うと、恥ずかしいやら何とも複雑な気分です。





 今月中旬のご馳走は、kashiyaさんからの紹介です。やっとこさ来れました。東京時代に同僚だったそうです。特集、その2。

一周年特別コース、その1

NAKATSUKA 075-223-0015 火休

 (またか、やれやれの)13連勤の直前でしたので、素材名や調理法の説明は、忘れている事少なからずです。初心に戻って、メモ取らなあきまへんなぁ。

 開店一周年特別コース(¥10,000+税)を予約していました。飲み物は、再びノンアルコールスパークリングのセレブレ、¥?

 左上)アミューズとして、小さい角切りであったりペースト状?の安納芋。振り掛けてあるのは「パウダー状にしたミルク」と説明された記憶がありますが、何故かきな粉を感じました。泡については全く覚えておりません。

 上中)小さな角切り状のカブと甘エビ。周囲に添えられた粉は、海老の風味そのもの。何らかの香り付けを施されていたような気が…。

 右上)いわゆる寒ブリです。柑橘類を合わせていたような…。見た目はフランス料理ですが、味わいでは日本料理を感じたことは覚えています。

 左下)これ全く思い出せません。魚介類だったか野菜料理だったかも。申し訳ございません。

 下中)「へぇ~、ホタテもご馳走感あるな」...ってそれだけしか。 

 右下)ムール貝のタルト。生地は作り置きではありません。サクサク感至上主義者にはうれしい一品です。

一周年特別コース、その2

 左上)コショウ鯛のブイヤベース仕立て。盛り付けからも察せられるように、主役は魚介類ではなくスープです。舌触りはサラッと、味わいはシッカリと。

 ブイヤベースとしては、マルセイユで食べた時以来です。一度、鍋で食べたくなってきた。

 右上)牛ほほ肉の赤ワイン煮込み、わさびの泡。画像からは判別できませんが、煮込み具合はビストロ的なしっかりではなく、あっさり目です。 
 牛肉に山葵を合わせるのは日本料理の定番ですが、泡の効果なのかそうは感じませんでした。

 下)岡山県産鹿肉のロースト、添えられているのはタマネギ?の粉。上等な部位なのか、非常に肌理の細かい肉質。なのに、鹿らしさは濃厚に漂う。








一周年特別コース、その3

コースのシメは、甘いもん祭り。

 左上)一口大のメレンゲ菓子。もちろん、雪だるまを模しているんですが、ヒヨコ感ありません?

 右上)洋菓子店のケーキそのもの、コーヒーとチョコのメインデセール。側面の層が見目麗しく、トロリと流れだす舌触りが最高。

 下)選択制の飲み物からハーブティー。フレンチトーストだったかな?の焼き菓子。

 生まれて初めて、フランス料理においてレストランに分類されるようなお店を体験できました。ここではアラカルトも注文可能なんですけど、絵巻物のような煌びやかなコースに感嘆です。わたくしの五感全てを、刺激というよりは優しく撫でてくれます。












一年の締め括りとしてのご馳走、13連勤明けでもあるので。特集、その3。

ご馳走収め

シェシノ 075-256-1225 不定休

 今にして思えば、睡眠不足と疲れのためなんでしょうね、何とも高価な一品を注文してしまいました。

 飲み物は、IZZIのグレープフルーツ、¥?左上)京都大原産の聖護院カブ、ニンジン、北海道産ポワローのポタージュ、¥900+税。甘みだけではなく、ほんのり苦みも味わいの深みであります。

 右)北海道産サルセル(子鴨)のロティ・フォワグラ風味のソースサルミ、¥15,000+税。サービスの方曰く「濃厚ですよ~」からの想定を超えて、重装騎兵の威厳のような初体感の衝撃でした。ソースにおける成分の濃縮感が凄まじい。立ち上がる香りも、当たり障りのない軽い感触とは程遠い。
 合わせるならワインも重厚なフルボディなんですかね。ビストロ料理は日常的、お手軽なモノばかりではないと思い知りました。たぶん、これはビストロ料理における奥義のひとつかもしれません。

 左下)カフェオレ、¥?モンブラン、¥1,200+税。え~っと、どんな感じだったかな?ちょっと変わっていたんですけど、思い出せません。すいません、これ食べながら半分寝てました。

 いろんな意味でヘヴィな一か月間でした。それはそうとして、今年も当ブログをご覧下さった皆様、有り難うございました。良いお年を。

2018年12月4日火曜日

平成30年12月あれこれ

 先月の中旬あたりのネタです。更新が遅れたのは、15連勤の上、睡眠時間は毎日3時間だったので。秋の夜長に、甘いもん。もちろん、別々の日にですよ。

単品×2

AssietteDessert未完 050-1106-5646 不定休

 今夜は単品です。画像左の一皿目は、和栗のモンブラン。構成要素は栗に加えて、土台のタルトは焙じ茶、メレンゲは山椒、パルフェ(内部の白いやつ?)はウイスキーの山崎。日本の食材がフランスの技法によって、違和感無く構築されています。

 二皿目はフォンダンショコラ、カカオ70%のアイスクリーム添え。たぶん、アルコールは加えていないと思うのですが、温・冷いずれも酔いを錯覚させます。舌触りも官能的。口の中でお菓子が溶けると同時に、わたくしの緊張や疲労が霧消しました。

 ほろ酔いだったので、飲み物はカフェアメリカーノ。合計、¥2,380。

持ち帰り

Patisserie Miagola 075-204-5337 第三水・木休

 狐菴の店主のご紹介です、ミャーゴラと読みます。ガラの悪いネコの鳴き声みたいですが、どんな意味があるのでしょうか。

 左)マルガッシュ、¥490。層による歯触りの変化、シットロリ(しっとり+とろり)の舌触り。濃厚そうな見た目に反する味わいの軽やかさ。でも、チョコケーキを食べたという満足感。

 右)「ピスタチオがお好きなら、お勧めです」、名前不明のケーキ、¥550。ケーキが走っているような形になっていますが、バイクで持ち帰りにしたので歪んでしまいました。
 こちらはフワトロです。最下層の薄いカリカリの部分を一緒に食べるのが重要。ピスタチオが前に出ている訳ではなく、ホイップクリーム、フランボワーズ?の各要素が調和することによる美味しさ。

 この辺り一帯、紫野は甘いもん好きの聖地になりつつあります。


 さあ、本日は新生ストリートトリプルRの旋回性能を検証してみましょう。寝坊したから、先ずは腹ごしらえの昼食から。

移転して復活

スガマチ食堂 月火休・不定休

 下鴨に移転されてから、今回で二回目です。ナカガワ小麦店にショップカードが置いてあって知りました、「あっ、復活されたんですか。」このブログを始める前、西陣にあった頃から好きでした。鹿肉のトマト煮込みが忘れられん。

 スパイス日本料理といった趣き、本日の定食、¥1,100。主菜は大根の挽肉あんかけ。随所に香辛料が柔らかく効いていて、そこが唯一無二です。辛みのためでなく、香りを意図されての事だと感じます。

 定食注文時、飲み物は-¥150です。よって、カルダモンレモンダモン、¥600。生姜シロップで身体を温めておこうと思いまして。金沢でお馴染みのちょこっとトレーに乗せられて、黒胡麻チーズケーキ、¥500。胡麻のコクというよりは風味が濃厚ですが、しつこさは皆無です。

 西陣の頃はどうだったか記憶がありませんが、店内には金沢についてのチラシなどが掲示されています。わたくし、「金沢出身なんですか?」 店主の方は、乙女の金沢展を主催されている方と親しいそうで、冊子などが色々と送られてくるそうです。それならばと、わたくしは「金澤町屋巡遊」というMAPを頂きました。次回の滞在時の参考にします。



比叡山の上から

 スガマチ食堂で満腹の後、この時期恒例のOBJで眼鏡のメンテナンス。そこから、白川通り、山中越えを経て。

 比叡山ドライブウェイ~奥比叡ドライブウェイ、通行料金・二輪車、¥2,660。

 道幅などは公道と変わらないのですが、とにかく路面状態が良い。マンホールやデコボコが無いので走りに集中できるのです。ま、久しぶりですから、端から端まで流し(て走り)ましょう。

上)標高が高い分、この辺りの紅葉は既に散り始め段階でした。

下)たぶん、大津の街並み。馬鹿と煙は…などと申しますが、たまには高い場所から遠くを見渡すのは、精神衛生上好ましい作用があると思われます。時間があれば、滋賀県側に抜けて行きたいトコあったんですが。










横川

 比叡山延暦寺は、東塔、西塔、横川の三つの地域に分かれています。走りに来ていた頃は、横川と西塔を往復していただけなんですが、今回は何故かお参りしたくなりました。延暦寺諸堂巡拝料、¥700。

 左)画像の横川中堂より、(第18代天台座主)良源を祀っている元三大師堂が好みでした。建物自体の落ち着いた佇まい、それに不動明王を祀っているとこがツボなんです。

 中)角大師。京都でよく見かけるこの図案。やっと、その由来が分かりました。良源が疫病を祓った時の姿だそうです。それ故に厄除けのお守りになったとのことです。

 右)元三大師堂で購入した、白檀のお香、¥1,000。心を落ち着かせる香り、煩悩退散!風呂上がりに焚いて、ストレッチしよ。

 時間の都合上、西塔と根本中堂のある東塔は行けなかったので、また今度。ところで、ストリートトリプルRの旋回性能に関する報告は...それもまた今度。お参りの方が楽しくなってきてしまって、いつの間にかココに来た目的が変わっていました。


 帰り道に、ワンダラーズスタンドでいっぷく、豆はブラジルだったかな?ドリップコーヒー、¥450。

 実は、金沢のOH LIFEの店主が、店を閉められて京都に引っ越しされたんです。そして、こちらで勤務されてるんです。その方曰く、「(OH LIFEの)お店はまだ残ってるんですよ」わたくし、「(ファンにとっては)遺跡みたいな感じですか?」OH LIFEが無くなったのは寂しくもあり、彼が京都に来たのは喜ばしくもあり。

2018年11月12日月曜日

平成30年11月のあれこれ

 以前、Google+で言及していた事です。チェネッタバルバで聞いた、近所の好きな店に関する情報について。ラ・ターブル・オ・ジャポンが移転されるとの話しでした。確認ついでに食事したいと思っていたのですが、9月24日をもって閉店されていました。神奈川県藤沢市に移転との事で、今は準備期間に入っておられるんですかね。寂しいことです。

 それでは気を取り直して、ずっと行きたいと思っていたトコ目当ての亀岡ツーリング。実は先月末ですが。何でもいいから理由をつけて、ストリート・トリプルRに乗りたいんです。

亀岡のお楽しみ、その1

SAJI 日休

 サイと読みます。後述のお店のホームページで知りました。「ちょうど昼御飯に良さそうやな」です。

 主菜を二種類から選択のランチ。この日は、ジャガイモの春巻き(だったかな?)orトマト煮込みと車麩のチーズ焼き、わたくしは後者。
 黒米の御飯と(右上のお椀の)カボチャと豆乳のスープ付き。飲み物は、蜂蜜のレモンティーだったかな?合計、¥1,200。

 金沢で体験して以来の車麩。やっぱりモチモチしていて好きです。そして、洋風にも対応する面白い食材です。お惣菜は伝統的な和食、スパイスでヒネリの効いたもの、未体験の味付けの一品まで幅の広さに驚き、そして満足です。

 亀岡で昼御飯なら、これからはサイで決まり。後で隣のお店も、京都に帰る前に行きます。


亀岡のお楽しみ、その2

季節のお菓子 つきよみhttps://twitter.com/tsukiyomi_chiyo 不定休

 やっと、こちらの営業日とわたくしの休日が重なりました。どうしてこのお店の事を知ったのか思い出せないのですが、ずっと心に引っかかっていました。

 本日のお菓子は二種類、リンゴのタルトとドライフルーツのタルトでした。当然どっちも注文、各¥450。通底しているのは、お母さんが子供のために作っているかのような慈しみ。ご馳走感もあるけど、そこが基本。カフェオレ、¥430?

 住宅地にポツンと存在するオアシスみたいな場所。来られる方皆さんが営業日を楽しみにしているようです。

 教えてもらった亀岡のパン屋さんには今度行きます。それと「最近、亀岡は盛り上がってるんですよ」と、あるカフェを勧められました。今度にしよと思っていたのですが、行きたくなってきた。それが次のトコ。









亀岡のお楽しみ、その3

CAFE de MIMI 日休

 ミミではなくミーミと読みます。ピンクな外観に一瞬たじろぎましたが、欲望はそんな事はお構いなしです。

 気になるメニューがありましたが、お腹いっぱいだったので軽めで。五種類の中から選択できる、アイスクリーム、¥500。手前がキャラメル、奥が栗のアイスです。口解けが極めて良し。後者にはブランデー?が効いた栗が混ぜ込まれています。アイスに合うのかどうかは関係なく、抹茶、¥500。

 アシェットデセールみたいな一皿もあり、甘いもん好きにはたまりません。食事メニューもあります。 

 このお店のテーマ曲は、シンディ・ローパー、「Girls just want to have fun」でどうでしょうか。無論、放埓な感じではなく、カワイイに満ちているということです。


亀岡のお楽しみ、その4

カフェタイム亀岡店 0771-23-0014 水休

 SAJIのお隣です。スペシャリティーコーヒーの名店として名前は存じておりましたが、意外にも初めてです。

 亀岡の締めくくりの一杯として、エスプレッソ・ソロ、¥324。果実味がガツンと来るのかと思いきや、旨みが明確に感じられる。酸味とコクのツインリード?みたいな感じ。ダブルの注文も可能だそうで、次はそれで。

 アテは地元の?和菓子とパウンドケーキがショウケースにありました。次回はそれらを味わいつつ、ゆっくりしてみたいな。










 またまた鈴鹿ツーリング。もちろん、ストリートトリプルRで。

8耐には来たことありません

鈴鹿サーキット

 上)近頃はバイク雑誌も読まないので、レース事情には疎いのですが、何故か訪れたくなるんですよ。

 下)鈴鹿サーキット交通教育センター(STEC)

 何度か参加した事のあるライディングスクールです。車輌はレンタルです。

 今は休憩時間なんですかね。当時は初級・中級・上級に分かれていました。現在は上級が無くて、中級が三段階に分かれています。

 はじめて参加した時は中級でした。街乗りに不安の無い方向けとのことだったので。最初にインストラクターから簡潔な説明があります。その後、いざ走り始めると想像以上のレベルの高さに面くらいました。「みんなメッチャ上手いやん!」、一列になってパイロンの間を駆け抜けるのですが、前のライダーに引き離されてしまいます。どうしても追いつけない。
 しばらくすると、列の前の方は上手い人、後ろは遅い人に自然に分かれてきました。この振り分けは、二回目の参加以降も見られた必然的な現象です。わたくしの場合、初参加の時は後ろから二番目。二回目以降は列の真ん中あたり。性別関係なく、地元の人はやっぱり速くて上手い。

 他人との比較はともかく、大きいバイク(借りたのはいつも、CB750)を振り回せるのが楽しかった。アクセルをガバッっと開けて加速。ブレーキをしっかりかけてフロントフォークを沈めながら、無駄なく小さく旋回。結局これが一番速い。操る楽しさはココでしか味わえない。それにこの訓練は一般道での危機回避能力の向上にもつながるし。

スーパーバイク

全日本ロードレース最終戦・予選 11/3

 一般、¥1,700。予選を見に来たのは初めてなんですが、本選に比べてお客さん少ないな~。ま、のんびり好きな場所で観覧致しました。

 レースの様子はことごとくピンボケだったので、最もマシな一枚だけ。ST600の最終コーナーからの立ち上がりの場面です。 

 代わりにと言ってはナンですが、JSB1000のベース車両を掲載しておきましょう。ちなみに、この日のJSB1000の最高速度は305km/hでした。

 右上)Kawasaki、ZX-10RR、公道走行不可です。カワサキはバリオス以来、ご無沙汰です。新型のNINJA1000もイイんですよね。

 右下)HONDA、CBR1000RR・SP2、ワークス仕様がよりカッコイイ。華やかさと表裏一体になっているのは、戦いにおける苛烈さ。一般に販売されている車両には、またがる事が出来ました。「まーコンパクト」、675ccのストリートトリプルRよりちっちゃく感じます。

 左下)SUZUKI、GSX-R1000(R?)、こちらもコンパクト。前傾姿勢になりますが、ツーリングに行けるかもって気にさせます。あ~また、レーサーレプリカに乗りたなってきた。


 帰りはあっちへフラフラ、こっちへフラフラ、寄り道しながら。

鈴鹿帰りのお楽しみ

右上・左下)イガピザ 土日祝のみ営業

 以前、三歩書店の方に勧められていたトコってココです。晩御飯にはチト早いのですが、お腹が空いたので。

 日替わりとして、鹿フルトのピザ、¥800。地元産の米粉と小麦粉で生地を作っているそうです。そのためか、ピッツェリアのものより、モチモチ感に富むような気もします。チーズにも上質さを感じて、非常にお腹に軽い。もう一枚頼もうか悩みましたよ。紫蘇ジュース、¥350。

 日差しが強かったので店内にしたのですが、テラスでの食事は気持ち良さそ~。こんな料理屋さんがあるから、ツーリングは止められないんですよ。

右下)ジャンティベイク 金土日のみ営業

 素通り不可、いつものトコ。秋の味覚てんこ盛り、デザートプレート、¥1,000。マロンペーストにはラム酒?が効いていて、珍しくセクシー系です。コーヒー、¥600。

 カウンターが満席だったので、はじめてテーブル席にて。閉店時間も近いので、ちょうど良い。カウンターだとベラベラ喋って長居してしまうから。 

左上)トラサル 074-883-1186 水休

 素通り不可、いつものトコ、その2。渋滞する時間帯を避けるため、いっぷくして行こ。

 新作とのことで、お腹いっぱいだけど欲望に負けて。抹茶のレアチーズケーキ、¥550?最初はチーズとヨーグルトの爽やかさ、その後に抹茶の淑やかさ。ルワンダのコーヒー、¥450? 

 それにしても、サスペンション交換とツーリングタイヤの効果は絶大でした。低速から高速まで、乗り心地の向上から疲労軽減まで費用対効果に大満足でした。次はあの場所で、旋回性能のチェックをしましょう。

2018年10月30日火曜日

平成30年10月のあれこれ、その2

お馴染みネタと新ネタと、奈良編。

勝手に別荘

 今回は、わたくしの別荘をご案内致します、えぇ、嘘ですよ。

 いつものお店で甘いもん食べまくるぞと思っていましたが、「やっぱお腹空いたな、御飯食べよ」ってことで、やって来ました。幹線道路に面していないので、ちょっとした隠れ家の雰囲気です。この場所の事は、木津川市の木色のSNSで知りました。パンを卸されてるそうです。

 カフェレストラン、食料品や文房具の雑貨店、衣料品店、ギャラリーを合わせた、いわゆる複合施設であります。昼御飯の前に、興味本位で店内をウロウロ。
 好きなモノに囲まれれて、オーナーの方はさぞかし気持ちが良いのだろうなと羨ましくなります。さらに、その気持ち良さに共鳴する人々、つまりお客さんが来てくれるということは、その美意識を共有することだと思う。それは得も言われぬ幸福なんだろうなと想像します。

 これって、仕事の本質であろうかと思われます。


眺めもよろし

field note 0742-36-7227 月休

 フィールドノートと読みます。野外調査の記録というよりは、風になびく草木の音、動物や虫の鳴き声などを想起します。よって、「草原の響き」と勝手に解釈しておきます。
 紙面の都合上、カウンターからの景色は割愛しましたが、それもある種のご馳走です。

 キッシュとスープのランチ、¥1,350。和とも洋とも言い切れぬ、大根とベーコンのスープ。大根の煮物を液体にした感じ?これはイイですね。中身がフワフワかつトロリの、サツマイモのキッシュ。リーフサラダ、キャロットラぺの胡麻クリーム和え、タマネギとパプリカのピクルス。白いクリームチーズが乗っかっているのは、お好みでパンに塗って下さいの、キノコペースト。
 見た目はさほど斬新さは無いかもしれませんが、工夫があり素材感を生かした上質な料理です。

 やっとこさ、この地域で昼御飯に訪れたくなる場所が見つかりました。意外ですが、肉のメニューもあるんです。

何故か同じ形を選択

ガトードボワ ラボ 0742-93-8016 水休

 フィールドノートからすぐ近所です。こちらは三条大路という幹線道路に面しています。しかしながら、洗練の高みを維持している、稀有なフランス菓子店です。

 左から、トゥース・キャラメル・サレ、¥540+税。チョコムースに、そこはかとなくキャラメルが漂う。真ん中には洋梨のコンポート?土台の生地は薄いながらもサクサク。歯触りの多重化が、感性を刺激する。

 ドーム・クレメ・ダンジュ、¥450+税。クリームチーズのムース、イチゴジャム。トゥース・キャラメル・サレもそうですが、華奢な口解けはさすが。秋風のような心地良い感触。少し時間が経過して、室温と馴染んだ時にはチーズの風味が立ってきます。

 ブレンドコーヒー、¥420+税。実は今日こそ、西大寺駅近くの本店で味わいたかったのですが、どうやら駐輪はできなさそうでした。「ま、いっか」ってことで、いつものこっち。

もちょっと読書

木色 077-427-9032 月・不定休

 こないだ買った、高麗青磁と李朝白磁の本をもちょっと読みたいな。お気に入りのパンを購入ついでに、再び一服です。
 ココのカウンターからの景色も安らぎ効果があります。

 こないだ読んでた日本茶の本でも取り上げられていた、月ヶ瀬健康農園の紅茶、¥432。べにふうき?べにひかりだったかも。ほんのり甘い香り(萎凋香)が、しばしのあいだ現実逃避させてくれます。

 持ち帰りで、96バゲットとライ麦パン1/2、合計¥702。単独でも素晴らしく、おかずのお供としても最高の食事パンです。

 分厚い本に疲れたから、お店の本棚からフォトエッセイ?を手に取る。ヴェルサイユ在住の著者による、バゲットを通して綴ったフランス生活。読んでいたら、パンペルデュ(フレンチトースト)を作りたくなってきた。
 それと、あ~またフランスに行きたいなぁ。当時は著者と同じく、ほぼ毎日バゲットを買っていました。だって、美味しいから、お米を食べたい気分にならなかったんです。







別の日。ご無沙汰しております、のトコ。

コース+甘いもん追加
そばcafeさらざん 075-201-3848 月火休

 ご無沙汰していた間に大きな変化がありました。悩まれた末の決断として、京北町店は閉められました。その代りに五条本店の営業日が増えたのです。
 ココは単なる飲食店ではないので、勘案すべき事が多いのです。

 名前は忘れましたが、蕎麦三昧みたいな、一通り楽しめるコース(飲み物付き)、¥2,000。

 左上から一品目は、そばチップス(orサラダ)。バリバリと際限なく食べられそうな、ある意味、危険な傑作です。飲み物は、ガレット食べるなら必ずの、シードル。蕎麦と林檎、お互いを高め合う理想的な組み合わせです。

 二品目、自家製バジルソースのガレット。たぶん、もっと具材が乗っかった食事ガレットも選択可能だったと思いますが、なにより生地に陶酔したかったのでコレ。
 麺とは全く異なる蕎麦の豊潤かつキレのある香り。蕎麦の饒舌な風味、そして具材やソースとの相互作用もある生地。身体の芯にまで響くサクサク感。感動以外の何物もありません。

 三品目、デザートとしてのミニガレット、キャラメルソース。もう一種類のソースとして、アイスクリーム付きにしてもらって、+¥100。
 それぞれのソースを表現するならば、キャラメルは剛でアイスクリームは柔です。どちらにしても合うんですが、キャラメルは濃厚でありながら、生地単体の香ばしさとは異なるそれを引き出します。アイスクリームには包み込むような優しさがあります。そこに生地が同調することで、おっとりした雰囲気を醸し出します。

 四品目、ガレット・さらざん、¥500?もちょっとゆっくりしたいので追加。ひと口食べる瞬間に撮影の事を思い出して、おもむろに元に戻す。
 見た目は素朴な焼き菓子、または郷土菓子そのものです。しかし、ひと口頬張ると未体験の味わいに、「何やこれ!」です。しっとりとした生地に確かに蕎麦の息吹を感じるのですが、その風味の漂う風情がユ~ラリユラユラ、お香を連想させます。ガレットの鮮烈さとは対極の柔和さ。でも、紛れもなく蕎麦なんです。洋菓子経験値の高い人に食べて欲しいな。きっと、唯一無二ってことに共感してくれると思うんですけど。

さて、最後は先月に予告していたバイクネタです。

WPサスペンション
モトスペースT2 075-406-1469 水休

 概算より多少抑えられましたが、費用の総額は¥365,666でした。バイク屋さんに感謝です。で、何をお願いしたかと言うと、先ずはいつもの六か月点検とオイル交換。それに加えて、タイヤ交換、フロントフォークのオーバーホール、リアサスペンション交換です。その意図は足回りを新車同様、いやそれ以上にするということです。

 タイヤ(前後とも) ブリヂストン・BATTLAX 「SPORT TOURING T31」
 
 フロントフォーク  分解・洗浄・部品交換の後、フォークオイルをWPレーシングに交換。

 リアサスペンション WP4014・SPINに交換。画像左側は、リザーバータンクと低速・高速に分かれたコンプレッションアジャスター。右側はプリロードアジャスター。「何すかそれ?」と困惑された向きには、来月ヒマがあったら解説します。でも、それって需要ある?

 元々装備されていたタイヤは、ピレリのサーキット走行も視野に入れたスポーツ系でした。ネッチョりしたグリップ感が好みでしたが、寿命が長く雨天でも安心なツーリング系タイヤに変更です。銘柄はお勧めでもあり、興味があったので。
 フロントフォークは単なる元どおりではなく品質向上です。フォークオイルの銘柄は、これは「全然違うよ」とのお勧めに従って。リアサスペンションは、最大手の金色のアレではなくて、実質本位のWPです。以前はホワイトパワーと呼ばれていたオーストリア製のサスペンションです。

 で、運転してみた感想ですが、まさに激変でした。コーナリングって程でもない単なる右折、左折からして違う。狙った場所に思い通りに曲がる事が出来ます。速度が上がれば上がる程、気持ち良さが増幅されるのに不安なく曲がる。あまりにも楽しいので、峠道やサーキットに行きたくなってきた。ということで、来月はCBR600RRに乗ってた頃に通っていた場所をご紹介します。でも、これ求めてる人いるんかな? 

2018年10月11日木曜日

平成30年10月のあれこれ

 突如として休暇を貰いました。よって、「そうだ、大阪へ行こう」です。今回はいつもの美術館以外、はじめましてなトコばかり。

お宝いろいろ

東洋陶磁美術館http://www.moco.or.jp/ 06-6223-0055 月休

「高麗青磁ーヒスイのきらめき」~11/25   割引券使用で、一般¥1,000。

 今回、珍しい事だと思われますが、東洋陶磁美術館の所蔵品は撮影自由でした。画像はSNSにも是非上げて欲しいとのことで、個人的にはブログネタが増えてうれしいです。そこで心の赴くまま、気に入った作品を掲載します。

 先ずは高麗青磁です。陰刻や陽刻、象嵌など華麗な装飾が施された作品も多数、展示されています。でも、何故か無地の作品に惹かれます。ガラスとは異質の透明感、魂が吸い込まれそうな静寂。酒飲みではありませんが、こんな(画像右の)玉壺春瓶で月を眺めながら一献楽しんでみたいものです。

 画像左下の作品名は、高足杯とされています。騎馬民族からもたらされた馬上杯が変化して、菓子皿になったそうです。こんな器でスノーボールなんかをつまんでみたい。






お宝いろいろ、その2

画像の上段の左と真ん中も、高麗青磁です。玉壺春瓶は象嵌?が精緻かつ妖しくもある。わずかに残った色が刺し色となって目を引きます。

 常設展示では、日本の器も少し。下段左は志野の筒向。隣は黄瀬戸です。ただそこに置いてある状態で既にシブイ、実に。
 しかし、料理を盛り付けると、さらなる魅力を発揮しそう。食材の色と共鳴してね。

 最後にミュージアムショップを覗いたら、教科書に相応しい本を見つけました。少しばかり立ち読みしてみたら、平易な語り口で解りやすい。
 「高麗青磁・李朝白磁へのオマージュ」(伊藤郁太郎・淡交社)、¥2,800+税。図版も豊富で目も楽し。












本日の昼御飯

旧ヤム邸 中之島洋館 06-6136-6600 日祝・第二月休

 このブログを始める前に訪れて以来、めちゃ久しぶりです。先月のカレーでスパイス魂に火が付いた?

 ミニサラダ、お口直しのヨーグルト付き、選べる混ぜカレー、¥905+税。日替わりキーマ(粗挽きマトンとポーク)と週替わり野菜カレー(豆とブロッコリー)にスープ状のヤムカレーの組み合わせです。そこにセロリのキムチが添えられています。これはつまり三種類あいがけ、又はスープカレーmeetsキーマ&ダルということになるのでしょうか。
 御飯は玄米かジャスミンライスを選択、わたくしは前者。画像のご飯の量は、いちおう普通盛りなのですが、少なく感じる人もいるかと思われます。その際は、無料の中盛りを頼みましょう。

 もう何年前の事になるのでしょうか、初めて味わった時の衝撃は忘れられません。香辛料の鮮烈な香りが火花となって、身体の末端にまで到達しました。目が覚めると言う表現では足りず、雷に打たれたかのようでした。その点では、未だ旧ヤム邸を超えるカレーには出会ったことはありません。

 一度、空堀商店街の本店にも行ってみたいものです。

本日のおやつ、その1

SoLiLIte 06-4980-8518 火・第二水休

 持ち帰りは時間的に不可能だということで、いつも素通りしていましたが、ようやく…食べる前から感無量です。

 わたくし「あっ、夏季限定か...」と呟いたら、シェフ「最後に残り一杯だけあります」とのことで有難く頂戴いたしました。ショコラドリンク、¥400+税。浮遊感のある香ばしさとサラサラの舌触り、コクの高度な調和。

 山椒の香り、有馬、¥480+税。粘度の高い舌触りに、カカオの色気が立ち上がります。そこからの余韻に山椒が響く。ピリッとした辛みはありません。実に高雅な雰囲気です。
 そこから、さらに不思議な感覚を抱きました。トロリとした食感が錯覚させるのでしょうか、何故か白肝のムースとかフォワグラの風味を思い出します。妄想の類かもしれませんが、興味深い体験でした。 

 今日はハシゴするつもりだったから、一品だけの注文でしたが、この店こそ「勝手にフルコース」したい場所です。

本日のおやつ、その2

Pony Pony Hungry 06-7505-6915 月休

 ここもやっとこさ来ることができましたよ。買ったばかりの本も一緒に楽しも~と思ったのですが、後から来られた常連さんとの会話を優先。いいお蕎麦屋さんを教えてもらいました。

 イチジクと洋梨のタルト、¥350。未だかつて、これ程フワフワ感のあるタルトって体験した事ありません。サックリ感が無い訳じゃないけど、タンポポの綿毛が舞うような軽さが際立ちます。

 エスプレッソマシンが故障だそうで、この日はハンドドリップ、コーヒー¥380?たぶん、中煎りか浅煎りだと思いますが、随分と酸味が丸い。

 あ~ここでも「勝手にフルコース」してみたい。



本日のお土産


PARIS-h 06-6479-3577 日月休

 パリアッシュと読みます。以前、近くのイタリア料理店で常連さんに勧められたパン屋さんてココです。この日の夕食を買ってしまおうってことで。

 鞄のなかで変形してしまったので画像はナシ、ポークリエットと無塩バターのカスクート、¥360+税。随分と瑞々しいリエットが口中でバターと融合して、官能的に滑らかです。そこに得も言われぬ快感が現象します。その土台として、力強いバゲット生地があるのは言うまでもありません。

 画像の、クイニーアマン、¥320+税。パリッと感が少し失われた感じではありますが、バターとハモりながら豊かな風味の生地が歌っています。菓子パンらしく甘みもあるのですが、驚くべきはそこなんです。

 この完成度の高さを余すところなく味わうならば、持ち帰りではなく近くの公園などですぐ食べた方がいいな。

それにしても、今日は一日どこに行ってもハズレなし、断言。 

2018年9月29日土曜日

平成30年9月のあれこれ

 いきなり注意書きです。しばしば、当ブログにおいて「イメージソング」や「テーマソング」など勝手に引き合いに出しております。「へぇ~どんな曲なんかな?」と軽い気持ちで検索される方はおられるのでしょうか。基本的に音楽は旋律志向なんですが、先月のアーチエネミーなど相当ヘヴィーな曲も含まれております。ですから、興味がおありなら音量は控え目の設定にしてから視聴して下さい。
 それでは、先ずは先月下旬のネタから行ってみよー。

menu chic、その1

Bistro Chichttps://www.facebook.com/bistroChic01/ 075-406-7402 不定休

 ドルチェパンダの店主からの推薦です。ビストロシックの登場により、大徳寺近辺は魅惑の食体験の地域として完成しました。狐菴から徒歩15秒です。menu chic、¥6,000+税。あ~またやってしもた、話に夢中で料理二品の写真を撮り忘れ。

 上)最初に提供されるのは、フランスパン、無花果のカンパーニュ。これ、ありそでなかった、白味噌と練りごまのペースト。塩気で食欲が刺激される。自分でも作ってみよかな、混ぜるだけなんですかね。

 下左)アミューズとして、何かのジャムのせ、パテドカンパーニュ。お菓子みたいな口当たりと味わいの、フォアグラのマカロン。甘くない、フレンチトースト。この盛り付けは箱庭?盆栽風?こんなん初めて。
 ついでに言えば、カウンターも全体的に自然を抽象したような感じです。現代的な枯山水でしょうか。

 下右)順番は前菜の後だったと思います、白桃の冷製スープ・フォアグラのムース添え。サラサラの舌触り。牛乳で延ばしてるんですかね?豆乳のような気もする。甘いわけではないので、フォワグラを加えて重層的な味わいを与えてくれます。

 前菜二皿は、いずれも撮影忘れ。先ずは、美山産天然鮎のテリーヌ・胡瓜とライムのソース。薄切りの胡瓜に包まれた鮎のテリーヌ。内臓も含まれていて濃縮感があるんですが、胡瓜とライムの爽やかさが全体を調和させています。

 続きまして、美山のジビエと岩手産ツキノワグマのパテ・アンクルート。生地の表面の呪術的な装飾と言うと極端ですけど、見た目はまさに古典料理です。が、ジビエの麗しい部分だけを抽出して、古典の皮を被った現代料理として結晶しています。つまり、未経験の人にとってのとっつきにくさやクセがなく、普遍的な美味しさを実現しているということです。
menu chic、メイン

 右)美山産鹿ロースのロティ・マデイラワインソース。

 わたくし、ジビエ経験値はそこそこ高いと自負しております。ですが、今回で新たなる次元を体験できたと感動です。

 肉るめく量の鹿です。食べ易い大きさに切り分けて、口に運ぶと、「柔らか~」と同時にほのかに筋繊維を感じます。強いて言えばシャリっとした歯触りが心地良い。ほぼ脂を感じないのですが、湧き出す鹿の旨みが圧倒的です。その風味は無骨さと優美さを兼ね備えています。意外と効いている塩の効果もあるかもしれません。

 ソース自体には強いコクや甘みは無くて、かなり控え目だと思います。鹿肉と合わせた時に本領発揮する仕上げなのです。シェフと話している時に、しばしば出てきたのが、「出汁で食べさせたい」という言葉でした。それがこのソースなのかもしれません。

 ジビエ料理とは、優れた猟師と探求心あふれるシェフの共作でもあります。

menu chic、デザート

 左)パッションフルーツのデセール・夏の終わり。

 狐菴のお客さん数名が、シックのデザートを随分高く評価していたので楽しみにしていました。マデラ酒とマスカルポーネのアイスを中心に、チョコやコーヒー、レモン、ココナッツなど多くの要素を重ねています。よくまとまるなぁ、と感心します。
 アシェットデセールのお店と同様の構築美に満ちた甘いもんです。

 最後はコーヒーと焼き菓子が二種類だったかな。追加で、一保堂の煎茶。合計、¥7,128。

 さて、食事の合間に、「そんな事あるんですか!」な話をたっぷり伺いました。このお店の野菜はご家族の自家菜園から供給されています。そこでの野菜の植え分け、配置によって、作物の出来具合、防虫効果、味の良し悪しが変わるそうです。農園は各種の野菜の寄せ集めではなく、各要素が相互に関係、連環しながら全体としての性格を形作る。これって、(たぶん、)ゲシュタルト心理学の考え方と通じるのではとビックリ。

 そして、グルメな猿の話。近所のトマトではなく、何故か美味しいと知っているそれを求めて、わざわざ遠いこちらの自家菜園まで取りにくるそうです。さらに、猿がトマトを日当たりの良い岩の上に置いて追熟させるそうです。これは人間の進化の原動力の一端を垣間見た気分でした。

 荒天をものともせず、来店した甲斐がありました。食欲も知的な好奇心も満たせて幸せです。



ここから九月のネタです。お馴染みネタと新ネタと。

灯台下暗し
グランヴァニーユ 075-241-7726 日休

 いつものお店が早仕舞いのため、「まいったな…そう言えば近所にパティスリーカフェがあったな」、と気が付いて訪れたのが前回のことでした。評判は聞いておりましたが、なかなか機会が…。
 左から、プラリネシュー、¥?濃厚でありながら後口の良さが秀逸です。ありそでなかったバジルが香る、ジェイド、¥?薬草系のリキュールとはチト違った、香りのキレが興味深い。半分食べ物な、桃のグラニータ、¥400?

 単に甘いもんが食べたかっただけでなく、読書のためにやって来ました。しかし、お菓子の惹きつけるチカラが強すぎて、本の内容が頭に入ってこない。「困ったもんですねぇ」
 後日、狐菴にて。わたくし、「この間、グランヴァニーユってとこ初めて行ったんですよ」狐菴の店主、「今頃ですか?」


別の日。久し振りに自転車で出掛けたら、太ももが痙攣しました。ちゃんと準備運動せな。

狐菴のおすすめ

ムジャラ 080-9161-1191 水日休

 狐菴の店主と常連さんが、「カレーは◯◯とムジャラでしょう」と話されていたので、興味を持ちました。
 大宮高辻西入ルに位置していてます。高辻通はわたくし好みのお店が集まるグルメストリートなんですが、そこにカレー屋さんが加わりました。

 豆とチキンを選択して、二種類あいがけカレープレート、¥1,200。サイケデリックな?雰囲気に包まれて、スパイスのきらめきと煮込み感のあるカレーを堪能です。それぞれのルーにキウイやレンズ豆、ヨーグルト、スパイス惣菜?などを絡めつつ、最終的には全部混ぜ。まとまりなさそうですが、何故か違和感が無い。
 ある意味、一通り楽しめるワンプレートランチです。お腹パンパンですが、重たくないのが素晴らしい。

 いずれ、もう一軒の◯◯の方にも行かないと。それはそうとして、お買い物してからお茶しましょ。

お茶とお買い物

gomacro Salon 075-257-5096 無休?

 左)金ごま油、¥1,620。ドレッシングや料理の仕上げに。桂の本店で購入した時もそうでしたが、おまけとしてごま塩を一袋貰えます。

 いつものデパ地下で、何故か金ごま油が売っていませんでした。「う~ん、どうしたものか」と思案していたら、山田製油のダイニングカフェの事を思い出しました。御池通り沿いです。
 平日の昼間でしたが、食事中のお客さんで賑わっています。一度、胡麻の料理を味わいにランチかお茶しに来よかな。

ボンボランテ 075-213-7555 日月休

 右上)バゲットは売切れだったので、塩味の食パン、¥410。オープンサンド用です。

 今月の上旬の事です。アイタルガボンでお茶する前に、「お腹空いたな~」 ということで、何年振りか思い出せない程の久し振りの来店となりました。メロンパンは即完食、バゲットを持ち帰り。やっぱりココのバゲットは美味しいなってことで再びやって参りました。以前ほど常に品薄状態ではないので、これからはちょくちょく買いに来たいな。

パティスリーエス 075-361-5521 水木休

 右下)今季初登場のモンブランと迷ったけれども、そろそろ今季最後かなの、桃のタルト、¥630+税。深煎りのコーヒー、¥550+税。こちらも高辻通沿いの好きなお店です。
 形と色合いが目を引きます。桃1/2(たぶん)がド~ンと乗っかっています。おそらく軽めのコンポートで、生の瑞々しさも兼ね備えています。当然、もう一つ注文しましたが、今後の特集で使うのでヒミツ。


さらに別の日。PCXで懲りずに、いつもの朽木村通い。

朽木村のお楽しみ、その1

パラディゾ 0740ー38-2053 月休

 前回の食後に、「今度来た時は、魚料理とピッツァにしよう」と思っておりましたが…。やっぱりジビエの誘惑に完敗です。ピッツァに魚が含まれてるから良しとしましょう。

 左)鯖の燻製のピッツァ、¥?画像からは分かりにくいのですが、銅鑼鉢のような形が珍しい。ローマ風の薄くてサクサクピッツァです。久し振りなんですが、サクサクピッツアもイイもんです。ナポリピッツアに比べて、どうしても生地の存在感は薄いのですが、乾いた歯触りがたまりません。
 で、この鯖の燻製が秀逸です。燻すことによって濃縮された味と燻香(≒薫香)でクラクラします。さらに、チーズと合わせる事によって、鮒寿司やへしこの風味を錯覚してしまいます。

 右)ウリ坊(子猪)のコンフィと鹿肉の燻製、¥3,500?お品書きには無かったのですが、お店の方のお勧めで。骨の周りのぷよっとした肉を手づかみでかぶりつきます。さすが、ウリ坊だけに柔らかい。そこから脂を伴わないすっきりとした旨みを楽しむ。今はウリ坊のカワイイさのことは忘れましょう。
 右端の茶色のが鹿肉の燻製です。水分が抜けきって、筋繊維そのものの歯触り。そこに鹿ならではの風味と旨みを帯びています。ジビエパラダイス堪能。そーいえば燻製とは元々、保存食でした。そこで余談ですが、災害からの避難中に鹿肉の燻製を食べたら、どんな気分なんでしょうか。

朽木村のお楽しみ、その2

道の駅くつき新本陣 火休

 パラディゾの鯖の燻製のおかげで、鮒寿司が意識上に浮上してきました。あたりの特産品が揃う道の駅なら、たぶん販売されているのではと思いまして。

 鮒寿司、¥1,500。発酵食品に特有の酸味と匂いが、当然あるのですが、個人的にはど~ってことありません。普段からチーズみたいな香りのへしこを食べてるんで。むしろ、食欲をそそられる芳香です。
 けっこう上等な煎茶でお茶漬けにしました。ですが、御飯の友って感じではありませんでした。出し茶漬けならよかったかな?やっぱり、日本酒のアテのほうが相応しいのでしょうか。たまに食べる分には非日常感があってイイですね。ま、そもそも高価なので、たまにしか買えませんがね。

京都に戻ってからの、お楽しみ

茶房一倫 075-761-5810 水休

 随分とご無沙汰になりました。左から、あんわらび餅、¥200?ぶどう大福、¥230?飲み物は、煎茶を選択、¥480?セット割引、-¥100。そして、撮影忘れの、クリームあんみつ、¥650。

 餅菓子ですが、あ~やっぱり洗練されてる。とろける感じがたまらん。特にぶどう大福、巨峰と白あんの甘酸っぱクリーミーに感動です。最後は、きなこのクリームあんみつで締めて勝手にフルコース。







さて、今月は食べ物ネタばっかりでしたが、来月はバイクネタを予告しておきます。六か月点検とあれやこれや。見積もりでは、40万円弱のお支払い、ひぇ~。

2018年8月26日日曜日

平成30年8月のあれこれ

 そこはかとなく涼をもたらすようなネタを選んでみましたが、どうでしょうか。京都編、その1。川端丸太町あたり。

新古典菓子

NINI ROOM 075-761-2556

 狐菴の店主からのご紹介です。「ニニルーム」というお宿の1Fが受付兼カフェになっていまして、避暑と読書を兼ねてゆっくりです。

 上)飲み物は、屋上で育てている自家製ハーブ使用のミントコーヒー、¥350。アテは、Take a nap CrackersのLara Clip、¥300。「なんスかそれ?」と問われるならば、柚子風味のおかきです。ジャンクな味わいになれた向きには物足りないかもしれません。しかし、味覚を集中させれば、もち米の豊かな味わい、柚子の透き通った香りに感嘆すること請け合いです。
 そして、ここに表現されているのは、伝統的なお菓子の再定義と意匠による文脈づくり、つまり包装表現があります。

 下)左から、Dani Clip、Amy Clip、Billy Clipです。各¥300。「は?」と困惑されたなら、左から山椒、えび塩、黒豆だし醬油にそれぞれ風味付けされています。
 鼻から火花が飛び散るくらい鮮烈な山椒の香り。もちょっと塩気が欲しいえび塩。分かりやすい美味しさの黒豆だし醬油。
 いずれの人物像もどこかしら物憂げですが、どのような意味があるのでしょうか。それと、クラフトビール。店で販売されているそれと合うということでしょうか。

 それにしても、このクリップは単に文房具としても新古典的な趣きがある。実用的には、食べ切れなかった場合に、湿気ないよう袋をキチンと閉じることができます。



 行き帰りの道中はともかく、清涼感あるんじゃない、奈良編。

ぶどう棚

香芝市のブドウ農園

 後述のお店に向かう途中、「あっ、こんなトコにブドウ農園がある!」、住宅地の真ん中なんですけども。特に屋号は掲示されいませんでした。「帰りに買お~っと」

 実家へのお土産として購入、たわわに実った巨峰が二房で、¥1,000。冷やしてから食べると、実に瑞々しく甘い。

 改めて眺めていると、この画像は心が和みます、何でかな?












パンとコーヒー、ニコイチ

panya junya 0745-78-6868 月火休

 昼御飯として、タンドリーチキンのタルティーヌ、¥220+税。カレーパン、¥160+税。やっぱ、出来立てサイコー。香辛料が効いていて大人向け。

 画像上は、キャラメルクリームサンド、¥160+税。これヒット、粘度が高くて、苦みもある濃厚キャラメルが生地の上でうねります。

 お店のFacebookを見ていると、「えっ、そうなん?」と訝しく思います。繁盛しているように見えますが。パンも生地自体が美味しいし、具材との組み合わせも洗練されているけど。

coco coffeehttps://www.instagram.com/cococoffee2/ 月火金休

 ピエ二・ブランの店主曰く、「地元のアイドル」に会うため香芝市までやって来ました。ま、三回目ですけど。

 画像上)パンとの相性がどうのこうのではなく、「あ“~暑い」のでお勧めのアイスコーヒー。エチオピア・ホワイトナイル・ナチュラル、¥500。おそらく浅煎りなので、果実味が立っていて喉越し爽快、ゴクゴク。

 画像下)「あ~気になる」、フィリピンのBean to Barブランド、テオ&フィロの70%ダーク、¥756?微細な粒子をギュッと固めたような舌触りでサラサラ感があります。想像していたよりも甘みがあって、おやつ感が高い。

こちらのコーヒーはチョコに合わせたお勧めで、ドミニカ・プリンセサ・ワイニー、¥500。一杯目と比べるとコクがあって、全ての要素が高水準で美味しさが分かりやすい。
お土産

 あいま合間にお話をうかがうのですが、よく勉強されてます。見習わないと。画像右は、前回の購入で気に入ったスモークチーズのオリーブオイル浸け、¥1,080だったかな。薫香のご馳走効果は目を見張るものがある。 

さてさて、最後にいつもの妄想コーナー。こちらの店主のイメージソングは、ソルヴァイ「marie」です。まさに、「…You’re a shiny pearl」です。前回の来店時、お母さんと一緒に来ていた中学生の女の子が、店主を評して「カワイイ」を連発していました。今日はさらに女子高生の常連も来てました。ちなみに、天使の...じゃなかった、店主のお名前は「マリー」さんではありません。
 人々の癒しという意味では、エアロスミスの「angel」もいいな。真面目に生きていれば、人生は楽ではない。疲れることもありますから、そんな時に必要なのはこんな場所。




 暇つぶしにど~でもいい話し。何かのはずみで「悪党度診断」、だったかな?そんな名前のサイトに行きつきました。読んで字の如くの、話のネタを提供するだけの他愛の無いものです。
 で、診断したい名称の記入欄に、何故かわたくしのスタンド名(妄想)の「メランコリックサファイア」が既に入力されていました。ふ~んと言いながら診断してみると、悪党度120%、伝説レベルだそうです。ちょっと笑ってしまいました。
 さらに、自分の名前で診断してみたところ、再び伝説レベルの120%でした。「へ~、そんな才能があるとは知らんかった」例えるならば、「ザ・ワールド」のスタンドを操るディオみたいなもんでしょうか。

 それで思い出した。ディオの言葉で印象的な、忘れられない一言があります。ジョジョの奇妙な冒険・第一部のある場面です。読んだのは随分前の事なので、話の筋に齟齬があるかもしれません。
 ジョナサン・ジョースターと吸血鬼と化したディオ・ブランドーの対決でのやりとりです。ジョジョ、「今まで何人の人間を殺したんだ?」 ディオ、「お前は今までに食べたパンの枚数を覚えているのか?」
 
 残忍な機知に富んだ、何気ないひと言のようですが、これは深い。ジョジョが代表するフツーの人間にとっては、ディオは紛れもない連続殺人鬼です。しかし、吸血鬼となって人間ではなくなったディオにとって、殺人とは人間が他の生き物の生命を糧としているのと同様のことなのです。物語の中では、野心家の成れの果て、もしくはサイコパスを表現しているだけなのかもしれません。
 しかし、形式的に考えを巡らせると、問いが沸き起こります。倫理とは所詮、人間だけに都合の良い考え方なのでは?他の生物にとって、悪とは人間のことなのでは?

 こんな事を考えると疲れます。よって、アーチ・エネミーの3rd「Burning Bridges」で気分転換、もしくは精神の暗黒面を開放しましょう。


 意地でも涼しくなります、京都編、その2。太秦あたり。

昼御飯

とりそば ささ 075-862-8227 月休

 後述のお店に行く前に、「何処か(昼御飯に)イイとこないかな?」とグーグルマップをウロチョロしていたら見つけました。「ココ、めっちゃ気になる」
 
 とりそば、¥750。透き通ったコクが体内にすべり落ちていきます。たぶん、生姜のしぼり汁が加えてあるのでは?重さは無いのに、確固たる存在感。コシのある麺もモロ好み。
 先月、このようなラーメンを勝手に出汁系と定義しておりましたが、すまし(汁)系に変更します。スープの材料に着目するのではなくて、味覚的かつ視覚的な定義です。

 「えぇトコみつけた」、住宅地のど真ん中、まさに隠れたラーメン店です。いや、お品書きを見ていると、鶏料理店と言った方が相応しいかもしれません。

喫茶の時間

茶菓えん寿 075-432-7564 水休

 驚きの水出し煎茶、黄金みどり。茶園の写真を拝見したのですが、菜の花畑のような輝く黄色の茶葉なんです。
 そんな茶葉からあふれてくるくるのは、慈しみの雫を集めたような…、何て表現していいのか分からない。まさに、「More than words」(エクストリーム)です。
 合わせるのは、葛のお菓子で、銘は清流。スベスベとした舌触りと柔らかな味で、暑さを忘れさせて。セットで、¥800+税。

 右下)お代わりで、たぶん代表銘菓、北の雫、¥660+税。北海道ではお馴染みの果物、ハスカップの寒天?菓子です。
 洋菓子に似た雰囲気の甘酸っぱい、夏には最適の水菓子です。わたくし、「44マグナム(の弾頭)みたいな形やな」、たまたま型がそんな形だっただけとのことです。

 左下)お盆につき実家へのお土産、本わらび餅、¥500+税。「作り置きはしたくない」との事で、注文を受けてから、わざわざ練り上げてくれます。この繊細な口解けを堪能するのなら、黒蜜もきな粉(それぞれ別添え)も邪魔になると言いたいほど。

 このお店のおかげで、お茶について学んでみたくなりました。後日、店主お勧めの、業界ではみんな読んでいるという本を、手に入れました。

 色彩にて涼しく感じる気がする、京都編、その3。

白夜の喫茶

Walden woods kyoto 不定休

 今更な感じではありますが、ちょくちょく立ち寄っています。座り心地が特別に良いわけではありませんが、何故か読書がはかどる場所なので。 

 基本的にココは浅煎りなのです、コロンビア、¥500。酸味のあるコーヒーって、読書に向いているのかな?確証はありませんが。好ましきアテ、スパイス・チョコレートケーキ、¥300。

 一時期のフィーバーが収まってきたようなので、少なくとも平日は程良い賑わいです。それに、いつのまにか22時までの営業になっていて有難い。

 帰り際に店長さんが、「行ってらっしゃい」と言われました。別のお客さんには、「素敵な夜を」とご挨拶。「いや、家に帰るだけなんですけど」などと答えるのは無粋なんでしょうね。

2018年7月31日火曜日

平成30年7月のあれこれ、その2

 「さては特集ばっかりで新ネタの探求を怠ってるな」とお思いの皆様、お待たせいたしました。今回はほぼ新ネタです。二つ目までは、先月のネタです。

新ネタ、その1

ゴリールhttps://www.facebook.com/Gorille.official/ 072-808-8411 月休 

 店主、「よくこんな時に来られましたね、大丈夫でした?」 わたくし、「あー、雨ですけど、甘いもん食べたくなって」 店主、「いや、(昨日、)地震があったから」
 京都市、自分のまわりではさほど被害がなかったので、「よ~揺れたな~」と呑気な態度のわたくしでした。

 昨年の11月、以前の八幡からほど近い、枚方市の樟葉に移転されました。ですから、揺れが尋常ではなかったのです。店内で販売されている調度品も少し被害があったそうです。
 そう、移転されたのはミューズ・アンティークスという西洋ビンテージ・アンティーク家具店の中なんです。厨房も客席もゆったりしていて、空間を贅沢に使っています。パティスリーカフェ+アンティーク家具店、唯一無二でしょう。

 前と後ろから撮影してみた、本日のパフェ、¥800?金柑のコンポート、ドライココナッツ、アイスクリームなどで南国トロピカル風?その場の思い付き、または即興な感じで組み上げていきますが、キチンとまとまってるのは流石です。
 焼き菓子盛り合わせ、¥?何が出てくるか、こちらもその場のノリですかね。ブレンドコーヒー、¥?のアテという雰囲気がタップリ。

 営業時間も一風変わっていて、15時~19時、20時~25時。夜カフェどころか深夜カフェできます。ちょっと遠いけど、京都市からバイクでならアリです。それだと、「お酒のアテは甘いもん」できないんですけどね。


新ネタ、その2

漆芸舎 平安堂 075-334-5012 水休

 実は去年、濱中史郎さんのカップの口縁部と畳付きの二か所に、欠けをこさえてしまいました。それ以来、「どこかで金継ぎしてもらわなあかんけど、どこに頼んだらいいんかな」とズルズル時間だけが過ぎていました。

 ある日、狐菴に向かうため大徳寺の東側を北上していたら、「あっ、こんなトコで金継ぎやってる」 後日、カップを持って来て、店内の金継ぎ作品を拝見してから、「ここなら大丈夫そうだ」と依頼しました。

 四月に作業をお願いしてから、金継ぎを落ち着かせる時間も含めて、二か月後に完成のお知らせがきました。
 作業代金、¥15,000+税。画像左が示すように、金が少し垂れているように仕上げているのが、この工房の美意識です。というのも、欠けは外側には無かったからです。単なる修復ではなく、新たなる魅力、器の景色を創造しているのです。真ん中の画像、畳付きの欠けの補修は黒い漆だけです。接地面が擦れると金が剥離してしまうので。
 お店の方もおっしゃていましたが、一般的な金継ぎの代金と比較しても、随分と高価です。理由は純金粉を使用、漆はいまや希少な国産100%だから。その代り廉価な仕事にあるように、突然金継ぎが外れることは無いそうです。長い目で見るならば、さらなる美の付加も考えあわせて納得です。

 作業前の画像、つまり欠けの様子を撮影しておけば分かりやすかったのにな。

新ネタ、その3

river RAMEN 木休

 ある日、京都市中心部をウロウロしていると、「ラーメン食べたいな、どこかないかな」、「あっ、そ~言えば、サヴィに載ってたトコあったな」、と思ったのが前回の来店でした。
 その時注文したのは、「こはく」、¥900。塩系ラーメンのように清澄なスープ、流麗な口当たりとふくよかな旨み。これを勝手に、「出汁系ラーメン」と定義いたします。

 で、今回は興味本位で、しろ、¥950。鶏白湯もしくはポタージュに似たトロサラの感触。ちょっと濃厚気分の時にはこちらです。つけ麺も気になるなぁ。

 味以外の注目点、その1。ラーメン屋で組鍋とやっとこ(組鍋をつかむためのペンチみたいなやつ)を使ってるの初めて見ました。さすが、割烹の二号店です。その2。決まり文句の連呼ではない、客ひとり一人に心遣いをされるラーメン屋は初めてです。さすが、人気割烹の二号店です。


これはおまけネタ

トレ・チプレッシィ 075-821-3561 日月休

 左)ジャケ買いと言うか、目を引く意匠でオリーブオイルとは思えない、クワトロチョッキ・オリバストロ(250ml)、¥2,400+税。かつて経験したことが無いほどの風味の強さと辛み。フツーのパンだと太刀打ちできません。

 パティスリーエスにオリーブオイルの本があったので(なんで、また?)読んでたら、クワトロチョッキについての記述がありました。そこにお勧めの食べ方があったので、完熟の赤万願寺とうがらしの網焼きにかけてみました。
 「こ、これはうまい」赤万願寺の甘みに調和するオリーブの青さと爽やかさ。パンとの相性で感じた辛みも無く、焼野菜との組み合わせサイコー。非日常感が横溢です。

 右)サンタクローチェの量り売り(300ml)、¥1,350+税。クワトロチョッキと比較すると穏やかに感じますが、じゅうぶん香り高いオイルです。尖がった部分が無いから使いやすい、優等生です。









新ネタ、その4

茶菓えん寿http://chaka-enjyu.com/ 075-432-7564 水休

 わたくし担当の美容師さん曰く、「太秦に気になるお店があるんですけど、ここ知ってます?」 ということで、調査員?としてやって参りました。

 福岡県八女市、星野村で育てられた、実生在来の玉露。「みしょうざいらい」とは、種からお茶の木を育てているという意味です。「まさに玉露」と言われた通り、昆布出汁のような旨み。そして、驚いたのが力強い植物の青々しさ。ちょっとネットで調べただけですが、この実生在来は奥が深い。

 お菓子は道明寺(饅頭?)です。祇園祭の時期ですから、銘は「稚児の餅」です。白粉の下からほんのり赤味を覗かせる頬っぺたみたい。歯触りも上質この上なし。反面、味わいは山椒が効いた白みそ餡ですから、ピリ甘の大人びた印象です。お稚児さんの秘めたる責任感の隠喩かな?お茶とお菓子のセット、¥750。価格と感動の不均衡、「お値打ち」を通り越して、ほとんど奇跡です。

 何時ものように長居しました。お代わりは、水面に映った花火を表現された錦玉(寒天菓子)、銘「水花火」です。すりガラス越しの色彩みたいに淡く、涼しげでもある。お茶は釜炒り茶の、藤かおり。萎凋香(いちょうか)呼ばれる柔和で甘い香りに捕らえられる。魅惑の芳香、いつまでもクンクンしていたい。執着の度合いを譬えるならば、イングヴェイ・マルムスティーン「Prisoner Of Your Love」ですかね。

 美容師さんへの報告書、「すぐさま訪うべし。気軽なおやつとしての餅菓子、お茶席にも相応しい上生菓子、いずれも卓越したる美味。合わせる日本茶は百花繚乱のごとし。加えて店主明朗なり。」


 信楽のトラサルへ、注文していた湯呑み(河合正光/白磁)×4を受け取りに行く。さらに、八寸?のリム皿(濱中史郎/レオパード)を一枚買い足し。

新ネタ、その5

 ツーリング途中のよそ見シリーズ。京都からトラサルに向かう途中、大津信楽線(県道16号線)を走っている時に、いつも気になってたんですよ。

 ま、予想通り水力発電施設なんですけど、図書館ぽいレトロな外観に惹きつけられます。大戸川発電所といいます。

 暑すぎてゆっくり眺めていられません。











新ネタ、その6

YAKUME BAKERY 090-3943-4018 土日のみ営業

 信楽のトラサルから少し南下して、二回目の来店です。茶房一倫の店主からの紹介です。修行先の和菓子店の元同僚だそうです。ノタショップにもここのカードが置いてありました。聞けばノタショップのオーナーが店舗設計されたそうです。

 いつもの表現で申し訳ないんですけど、具材がどーのこーの言う前に生地そのものが美味しいパン屋です。

 (カマンベール)チーズと豚肉のカスクート、¥280。豊かな風味の生地を楽しみましょう、具材は脇役です。ブドウから起こした酵母の、バゲット、¥260。外側カリッと、内側モチっと。

 そ~言えば、パンのための器という分野はないな。パン好きの陶芸家か誰か、そんな器を開発しませんかね。