2015年2月28日土曜日

平成27年2月の独り言

美術鑑賞について。このブログに記載の通り、美術館によく訪れます。このブログを始めてからは、陶磁器関係の展覧会ばかりですが、現代美術も好きです。もしかすると、美術に関する知識が豊富なのかと思われるかもしれませんが、そんなものは持ち合わせておりません。実際、感想も大したことは書いていません。

わたくしの、鑑賞態度を表す、丁度良い言葉があります。「Don’t think. Feel.」(考えるな、感じなさい)です。教養の無さを開き直っているわけです。さらに、作品の前に立った時、題名も解説も読みません。何をしているのかと言うと、作品を見ると同時に、自分の内面を観察しています。

この作品は何を感じさせてくれるのか、何を考えさせてくれるのか。自分の内面にどんな変化が起こるのか。これがわたくしの、極めて身勝手な鑑賞法です。この意味において、ある作品は個人的に良くて、ある作品には関心が無い。まぁ、美術館に展示されている時点で、どの作品も一般的に高水準なモノであることは弁えていますが。

確かに、村上隆さんが「芸術闘争論」でおっしゃっていた通り、好き嫌いで見ているだけでは、まともに理解など出来ません。歴史的な文脈や同時代の了解事項を無視して、作品について語ったところで寝言にすぎません。

ただ、わたくしは批評家でもなければ、作品を発表する芸術家でもありません。公の場で作品を論じる事などありません。単に、興味本位でふらっと立ち寄って、限られた時間で楽しんで、いい気分になって帰るだけです。日常をすこし刺激してくれれば、十分です。

不遜な態度でしょうか。でも、モノを創り出す人々を尊敬はしてるんですけどね、自分の理解や好みの範囲内ではありますが。

余談ですが、「芸術闘争論」は勉強になるよ~。